「シンプルで簡潔で力強い」新国立競技場を |
「シンプルで簡潔で力強い」新国立競技場を作れるか、がまずは失速著しい東京五輪を盛り返すカギとなる。
そして、国内では「自分だけいい子に」、国外ではへつらい外交を特徴とする人物ではなく、誠実なリーダーシップを持った都知事で人心一新を図りたいところだ。
時事 2015/07/24
前回の記憶、大切に継承=シンプルで力強い-東京五輪エンブレム
黒色の長方形と、赤色の円が目を引くくっきりとしたデザイン。二つのエンブレムは白と黒の部分を反転させると同一になり、「兄弟のような類似関係」(武藤敏郎組織委事務総長)でもある。2020年東京大会の新しい象徴は、シンプルで力強い印象になった。
制作した佐野研二郎氏によると、意識したのは1964年東京五輪のエンブレム。太陽をイメージした故亀倉雄策氏によるデザインを気に入っていたそうで、「シンプルで簡潔で力強い。それを大切に継承しながら、新しい東京五輪をつくっていきたい思いがあった」。64年大会の成功と遺産を想起させた上で、新鮮さも感じさせる作品に仕上げた。
エンブレムの軸となる黒く細長い長方形には、20年に続く道という意味が込められた。これは、厳しい練習に耐えて、晴れの舞台を目指す選手や、準備を一歩ずつ進める大会関係者の前にある5年間の歳月か。五輪のエンブレム制作が夢だったという佐野氏は「見る人によって、想像力が働くようなシンボルになるといい」と願った。