首相声明に思う―後藤健二氏殺害 |
「テロリストたちを絶対に許さない。その罪を償わせるために、国際社会と連携していく」、「テロと闘う国際社会において、日本としての責任を、毅然として、果たしていく」、「日本が、テロに屈することは、決してない」―安倍首相のいずれの言葉も正しい。
ただ、具体的には「中東への食糧、医療などの人道支援を、更に拡充してまいります」としか言えないところに、「平和憲法」(敵前逃亡憲法)国家日本の情けなさがある。
たとえリーダーに意志があっても、それを妨げる法制的束縛がある。
「テロと闘う国際社会と連携」しますが、軍事力行使には一切参加しません、それが「日本としての責任を、毅然として、果たしていく」の意味です、と聞かされて脱力しない外国人が何人いるだろうか。敵には爆弾を、難民には支援を、が同時になければならない。
北朝鮮も、少なくとも何人かの拉致被害者は殺害しているはずだ。収容所の中で、長い絶望の末、朽ち果てさせられた人もいるかも知れない。
あえて言えば、比較的短期の拘束の上殺害された後藤健二氏より、一層大きな心身の苦痛を科せられた同胞もいるのではないか。
イスラム国壊滅、北朝鮮打倒に実力行使を含めて動けない日本で、いつまでもあってはならない。
私がテロリストなら、そのような金満国の国民こそ最適のターゲットと思うだろう。
「先制攻撃のできる平和国家日本に」―かねてブログに掲げてきた標語だが、怒らせると日本は怖いと思わせる要素がなければ、テロは抑止できない。
平成27(2015)年2月1日
内閣総理大臣声明
1.湯川遥菜さんに続いて、後藤健二さんが殺害されたと見られる動画が公開されました。
御親族の御心痛を思えば、言葉もありません。政府として、全力を挙げて対応してまいりました。誠に無念、痛恨の極みであります。
2.非道、卑劣極まりないテロ行為に、強い怒りを覚えます。許しがたい暴挙を、断固、非難します。
テロリストたちを絶対に許さない。その罪を償わさせるために、国際社会と連携してまいります。
3.日本が、テロに屈することは、決してありません。
中東への食糧、医療などの人道支援を、更に拡充してまいります。
テロと闘う国際社会において、日本としての責任を、毅然として、果たしてまいります。
4.このテロ行為に対して、強い連帯を示し、解放に向けて協力してくれた、世界の指導者、日本の友人たちに、心から感謝の意を表します。
5.今後とも、国内外における国民の安全に万全を期してまいります。
2015.2.1
【イスラム国後藤さん殺害映像】
ビデオ声明で戦闘員「日本にとっての悪夢の始まりだ」
【カイロ=大内清】後藤さんとみられる男性の殺害を示唆するビデオで、戦闘員が英語で述べたメッセージは次の通り。
日本政府へ。おまえたちは、おろかで悪魔的な有志連合の同盟国のように、われわれがアラーのご加護をうけた権威と力を持ったイスラム教カリフ国家であり、おまえたちの血に飢えている軍であることをまだ理解していない。アベよ、勝てない戦争に参加するというおまえの無謀な決断のせいで、このナイフはケンジを切り裂くだけでなく、どこであろうとおまえの国民が発見されれば殺戮(さつりく)を続けるだろう。日本にとっての悪夢の始まりだ。

