村山富市は孤立した愚か者ではない—外務省系アドバイザーと安倍政権 |
鳩山由紀夫ほどあっけらかんと阿呆を全開に出来ない陰性タイプゆえ印象は薄かったが、村山富市も、やはり首相の資格ゼロの男だった。そもそも、自治労の既得権を守るため、社会党を通じて国会に送り込まれた組合の申し子に過ぎない。
その村山が、事もあろうに中国共産党の機関紙に対し、「基本的人権と平和、民主主義の尊重を基調とする現行憲法の改正は絶対に許さない」と安倍政権を批判したという。
「基本的人権と平和、民主主義の尊重」など常に冷笑的に無視する中国共産党に対し、もちろん村山は一言の苦言も呈していない。
鳩山、菅、村山、福田と、中共にとっては使える媚中派の「元日本国首相」に事欠かない中、安倍政権が「価値観戦略」を進めようとするなら相当な戦略性が求められる。
外務省系の「アドバイザー」らは、ニュアンスの差はあれみな村山談話護持派であり、そこに取り込まれないかどうかが安倍外交の成否を決めよう。下記エントリ参照。
■独り相撲的、誇大妄想的な自虐史観「村山談話」の世界
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3075511/
■『正論』10月号に「レーガン保守と日本について」—国基研「日本再生への処方箋」⑤
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3172490/
産経 2013/09/02
村山氏が談話見直しを懸念、政治の「右傾化」だ 中国紙がインタビュー掲載
2日付の中国共産党機関紙、人民日報は村山富市元首相のインタビューを掲載した。村山氏は安倍晋三首相が植民地支配と侵略を認めた村山談話の見直しを進めているとし、「侵略を否定すれば、日本の歴代首相の発言に対する関係各国の信頼を大きく損なうことになる」と指摘した。
村山氏は「日本の政治の右傾化」だと懸念し、「基本的人権と平和、民主主義の尊重を基調とする現行憲法の改正は絶対に許さない」と訴えた。
このインタビューは国営の新華社通信(英語版)も配信。歴史問題などで中国の主張に理解を示す村山氏を通じ、日本側の歴史認識を見直す動きをけん制する狙いがあるとみられる。(共同)