中共幹部の居丈高な誹謗に反論しない日本の政治家 |
「誤りを認めて正し、実際の行動で劣悪な影響を取り除け」
「さもなくば、アジアの隣国と国際社会の信用をさらになくし、歴史の舞台の徹底した敗北者になるだろう」
「侵略と反侵略、正義と邪悪、光明と暗黒の原則的な是非にかかわる問題だ」
「いかなる幻想も持たず、態度を改めよ」
—— 人権抑圧と腐敗、法の支配を無視した党の支配を続ける中国共産党の幹部にここまで言われて、相手の不正を突く反論に出ようとしない日本の政治家はどうなっているのか。
気概のなさを「大人の態度」と言い繕う自己欺瞞はやめねばならない。
中国共産党による一党独裁を掘り崩すため、情報発信による「内政干渉」は重要だ。
とかく弱さが指摘されるジミー・カーター元米大統領も、ソ連の代表的な反体制活動家アンドレイ・サハロフを支援する公開書簡などを出している(西側に持ち出されたサハロフのカーター宛要請文に答えたもの)。
痛い所を突く反論を辞さない姿勢が、相手の誹謗中傷に対する抑止力ともなる。
時事 2013/12/28
「国際社会の信用なくす」=靖国参拝で非難−中国国務委員
【北京時事】中国の楊潔篪国務委員(副首相級、外交担当)は28日、安倍晋三首相の靖国神社参拝について談話を発表し、「誤りを認めて正し、実際の行動で劣悪な影響を取り除く」よう要求。「さもなくば、アジアの隣国と国際社会の信用をさらになくし、歴史の舞台の徹底した敗北者になるだろう」と、強い言葉で非難した。
靖国参拝では王毅外相が26日、木寺昌人駐中国大使を呼び抗議しているが、さらに非難と抗議を強めた形だ。
楊国務委員は、靖国参拝について「決して日本の内政や個人の問題ではなく、侵略と反侵略、正義と邪悪、光明と暗黒の原則的な是非にかかわる問題だ」と指摘した。
その上で「各国と日本の国民の根本的な利益を害する危険な道に日本を進めようとしており、国際社会と日本各界の有識者の強い警戒を引き起こしている」と批判。安倍首相に対し「いかなる幻想」も持たず、態度を改めるよう要求した。
中国国内ではこれまで、目立った反日デモは起きていない。中国政府はデモなどによる社会の混乱を避ける一方で、国際社会に日本の歴史認識問題を印象付け、安倍首相を孤立させる狙いがあるとみられる。