「中国の大国意識は病的」―韓国紙の冷静な分析とパックネの愚昧 |
韓国の大手紙論説委員による冷静な中国論だ。習近平政権の対韓認識を的確に捉えている。
これを踏まえれば、安倍政権と戦略的に協力関係を組むという結論が続いて出てくるはずだ。
朴槿恵の愚かな反日「告げ口外交」に対し、健全な韓国内勢力からさらに批判が高まるべきだろう。
朝鮮日報
2013/12/15
【コラム】韓国こそ「冷静、冷静、また冷静」に行くべき
せっかちな大国・中国、今後さらに巨大化しても米国の相手にはなれない。
米国の力をもっと理解し、日本を軽視せず、かつ韓国を過小評価しないこと。
中国の人々の大国意識は、ほとんど病的だ。中国はどこから見ても大国だが、他国に向かって「中国を早く大国として受け入れよ」といらだっている。最近は、失っていたものを大国として取り戻すに当たり、過激な姿まで目につく。何かにつけて「大国」と言い、『大国崛起(くっき)』というテレビシリーズまで放送した。
中国のこの「大国病」から考えるに、そのうち防空識別圏拡張よりもっと大きな問題も浮上するだろう。中国は、西海(黄海)での韓国との排他的経済水域(EEZ)境界確定を拒否し続けている。韓中間には島をめぐる領有権争いがないため、海の境界を画定できない理由はない。両国間の中間線を選べばいいにもかかわらず、中国はこれを拒否し、話にならない論理を持ち出している。その胸の内は「大国は小国より広い海を持つべき」というものだ。
米国の大学に留学している韓国の学生が、中国の学生と歴史問題で論争を繰り広げた。中国の学生は手を広げ、親指を動かしてみせたという。中国大陸にくっついているちっぽけな存在が騒いでいる、という意味だった。また、上海万博に行った韓国の企業関係者は、ある行事で、外国の代表団が座る席ではなく中国の少数民族が座る席に座らされた。その場に居合わせたある企業関係者は「主催者側のミスだったとは思うが、後味の悪い記憶は消せない」と語った。
中国を代表する国際政治学者の一人、王緝思氏は、文正仁(ムン・ジョンイン)延世大学教授との対談で、米中対立について「率直に言って、韓国は小国ではないか。中国や米国は大きな国だ。小さな国が大国同士を仲たがいさせ、利益を得ることなどどうしてできようか…。韓国が米国との同盟を強化するからといって、中国が韓国を恐れるようなことがあるだろうか。とんでもない話だ」と語った。これが、今の中国人の考えだと捉えなければならない。
楊相勲(ヤン・サンフン)論説室長