山本太郎やパックネを跋扈させる日本政府の責任 |
下村文科相が、田中正造に失礼だったと自身の発言を訂正した通り、「田中正造は議員辞職し、立派な覚悟をもって直訴した。山本さんはそういう覚悟ではなく単なる無知だった」が実相である。
今日の議会における山本の質問も無知を露呈するものだった。
高精度の検査を実施すればするほど異常の発見率が高まるのは常識だ(なお異常がただちに発症につながるわけではない)。その基本を指摘され、「原発事故の健康被害だ」と振り上げた拳を降ろさざるを得なかったというのだから無知の程度が分かる。
でありながら、天皇陛下を自分より無知と見なして直諫状を手渡す挙に出た。羞恥心のない手合いは怖い。
ところで「原発事故の健康被害」について、政府は正しい知識の普及に努めてきたか。山本や山本に投票するような無知な国民に説明責任を果たしてきたか。
「不必要な除染は復興を妨げ、かえって害になるから止める」と言えない勇気のなさは、日本は慰安婦を強制連行していない、と言えない勇気のなさに通じる。だから、パックネや山本太郎の類が跋扈するわけだ。日本政治の閉塞状況はまだ至るところにある。
産経 2013.11.5
陛下へ手紙手渡し 文科相、自身の発言を釈明「田中正造に申し訳ない」
山本太郎参院議員が10月31日に東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれた秋の園遊会で、陛下に直接、手紙を渡した問題で、下村博文文部科学相が「「田中正造が(明治天皇に)直訴して大問題になったことに匹敵する」と批判したことについて、下村文科相は5日の閣議後会見で「率直に言って例えが悪く、誤解されやすかったと反省している」と釈明した。
下村文科相は「田中正造は議員辞職し、立派な覚悟をもって直訴した。山本さんはそういう覚悟ではなく、あとのコメントを聞くと、単なる無知だったのかなという感じがする」と指摘。
自身が田中正造を引き合いに山本参院議員を批判したことについて「比較するのは、田中正造に対して申し訳なかったという思い」と述べた。
時事
山本参院議員が初質問=「手紙」には触れず
山本太郎参院議員(無所属)が5日午後、参院内閣委員会で議員就任後初めて質問に立ち、東京電力福島第1原発事故に伴う子どもの被ばくや食品安全の問題などについて政府の対応をただした。山本氏は秋の園遊会で天皇陛下に手紙を手渡したことが問題視されているが、自身の進退も含めてこれには一切言及しなかった。
山本氏は、福島県の健康調査を示しながら18歳以下の県民の甲状腺がん発生率が上がっていると指摘、「原発事故の健康被害だ」と追及した。しかし、環境省の環境保健部長が、高精度の検査を無症状の子どもに実施した結果、「早期の小さながんがこれまでの発生率以上の割合で確認された可能性が高い」と、事故との因果関係を否定すると、山本氏は「なるほど」と応じるなど、突っ込んだ質疑にはならなかった。(2013/11/05-18:07)