渡部昇一、潮匡人、八木秀次『日本を嵌める人々』を読む |
昨日(10月10日)は、午後6時半から国家基本問題研究所において朝鮮問題研究会に出た。
冒頭、メンバーの潮匡人氏から新刊の『日本を嵌める人々―わが国の再生を阻む虚偽の言説を撃つ―』PHP研究所(渡部 昇一、潮 匡人、八木 秀次三氏の鼎談)の贈呈を受けた。
ホテルに帰り、読み始めると巻を措く能わず、深夜に掛けて一気に読み終えた。
本書で感じ入ったのは、実に丁寧に作り込まれている点だ。
おそらく座談会の時点では放談に流れる場面もあったろう。そうでなければ、また盛り上がりも得られない。
しかし一書にまとめる時点で、報道文、書籍、法令、国会会議録などの原典に当たり、引用に正確が期されている。有益な注も多い。
後世、慧眼の史家なら、この時代の政治言論状況を尋ねるに当たり、本書を導き手として活用するだろう。
私のブログからも一部引用されている。当該ブログ記事の全文は下記にある。
■最重要ポイントを避けた「ロジック」の限界―ある外務省OBの慰安婦論
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3141000/