村山富市に付かないSPが、なぜ鳩山に付くのか―片山さつき総務政務官の正論 |
国際社会では、個別の問題について、内容的に矛盾したり対立のある条約や宣言、「証拠文書」がいくつも存在するのが常である。
その中から国益に適うものを選択し、自らの主張を構築して、出来るだけ多くの関係諸国から同意を取り付けるよう努めるのが外交であり、国家戦略だ。
鳩山由紀夫は、こうした戦略のイロハすら分かっていない。さらに媚中派のブレーンに「知恵」を付けられてか、中国共産党にとって都合のよい文書(ポツダム宣言、カイロ宣言など)を中国共産党の解釈に沿って鵜呑みにし、日本の立場を批判しており、もはや日本の政治家とは言えない。中共幹部から見れば、まさに“忠犬ユキオ”だろう
数か月前、国会に近い東京・平河町の路上で、夕方、一人で歩いている村山富市元首相とすれ違った。SPはおろか、側近、取り巻きの姿も見えず、まったくの一人だった。
「(鳩山のような)人物に元首相だからといって(国民の税金で)SP(=要人警護官)を付ける必要はありません。もし身辺警護が必要だと思うのなら、自分の費用でガードマンを付ければいい。鳩山氏には国家が守る価値はありません」という片山さつき総務政務官の主張は、村山氏(国益を損なった程度において鳩山と同程度か、若干まし)にSPが付いていない事例に照らしても、きわめて合理的だろう。なお、下記エントリ参照。
■忠犬ユキオと“若葉マーク”岡田の汚沢擁護
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/1420683/
鳩山由紀夫元首相の“売国発言”が暴走している。訪問先の中国で、沖縄県・尖閣諸島について「カイロ宣言では『盗んだものは返さなければならない』とされており、中国側が(その中に尖閣が)入ると考えるのも当然だ」「(尖閣問題は)棚上げすべきだ」などと発言しているのだ。尖閣強奪を画策する中国に寄り添って厚遇を受ける鳩山氏に対し、総務省大臣政務官の片山さつき氏は「元首相特権」の剥奪を主張している。
「この人は、法治国家の日本で首相を務めた自覚がないのでしょう」
片山氏は、鳩山氏の言動を聞き、「もはや怒る価値もない」というようにあきれ、こう続けた。
「そもそも、鳩山氏は『国家主権が何か』を全然理解していないのではないですか。青山学院大学で4月に講演したときも、『中国の気持ちも分かるから、歴史的・法的経緯はともかく、紛争があれば係争地だ』と言ったそうですから」
……鳩山氏のいうように、歴史や国際法を無視して「紛争があれば係争地」という理屈を許せば、国際社会は無秩序に陥り、暴力的で強欲な国の主張がまかり通る。現に、中国は尖閣周辺に連日公船を侵入させ、圧力をかけている。
こうしたなか、鳩山氏は洗脳されたかのように「尖閣諸島は日本の固有領土ではない」といった主張を繰り返している。背後に、媚中派知識人の存在が指摘されている。
……
片山氏は「つい昨日、私が顧問を務める『尖閣諸島を守る会』のメンバーが尖閣近海まで往復しました。民間人が身体を張って『尖閣諸島が日本の領土である』と主張しているのです。それなのに、元首相があんなに体たらくで、どうするんですか。そんな人物に元首相だからといって(国民の税金で)SP(=要人警護官)を付ける必要はありません。もし身辺警護が必要だと思うのなら、自分の費用でガードマンを付ければいい。鳩山氏には国家が守る価値はありません」と語っている。 (安積明子)