ツイッター+α(130618-23) 国家社会主義で共通する中国共産党とナチス、その他 |
130623
先週金曜日(21日)、日本精神史研究のケビン・ドーク米ジョージタウン大学教授を囲む昼食会に出た。櫻井よしこ氏をはじめとする国家基本問題研究所の企画委員に加え、ドーク氏の日本留学時代の恩師、伊藤隆東大名誉教授も参席した。
多義的かつ政治的意味を帯びて使われがちなナショナリストという言葉が話題になった。アメリカの左傾メディア(ニューヨーク・タイムズはじめ)が、よく安倍氏をナショナリストと評するが、そこには日本語の「国粋主義者」に近い非難のニュアンスがある。
ドーク氏は、安倍氏の政治姿勢を英語で表すなら、シビック・ナショナリスト(civic nationalist)が適当だという。Civicという単語は「公民」などと訳されるが、開明的で公平といったよい方向のニュアンスを帯びる。「開明的国民主義者」くらいの意味になろう。
なお話は、中国の政治体制をどう表すかにも及んだ。これは、ナショナル・ソーシャリズム(National Socialism 国家社会主義)が最もふさわしいというのが私の考えだ。ドイツ語ではNationalsozialismus(ナツィオナール・ゾツィアリスムス)。国家社会主義ドイツ労働者党の蔑称的略語ナチ(Nazi)は、この言葉の冒頭を同音異字に置き換えたものである。
資本主義のエネルギーを圧政の活性化のために用いるファシズムの特徴に加え、対外膨張に邁進する点が、ナチスと中国共産党に共通している。
ナチにとっての憎悪対象ユダヤが、中共にとっては日本、という教育宣伝もますます強化されつつある。
もっとも、習近平はヒトラーのような破滅型のファナティック(狂信的)なナチではなく、ヘルマン・ゲーリンク(ヒトラーから後継者指名を受けた)のような俗物的ナチであろう。自らの贅沢と安逸を犠牲にするほどの無謀な対外膨張には出ないという意味だが、没義道(もぎどう)漢であり、危険であることに変わりはない。
かつて日本は、ナチス・ドイツに欧州の覇者を見、同盟関係に入るまでして墓穴を掘った。
いま、共産党中国に同様の幻想を見、日中中心に米国などとは距離を置いた「東アジア共同体」を打ち出す愚かな首相まで数年前には生まれた。この歴史の符合はきわめて危うい。
安倍政権が誕生したのを幸い、しっかり日本外交の基軸を打ち立てたいところだ。
130621
日本の保守派が声を上げ、事実を示し論理的に説くことで、韓国の慰安婦宣伝に疑問を呈するアメリカの識者が出てきた。やはり敗北主義に陥ってはならないということだ。
ブログを更新。
■慰安婦問題で認識を深化させる優れたアメリカ人
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3111066/
130618
中国のサッカー代表チームが、ホームゲームでタイに1-5で大敗したという。暴力装置で規範をねじ曲げている部分を除けば、共産党中国の真の国際的実力は、総合的にもこの程度だろう。
■「中国社会の縮図」サッカー惨敗で政府に批判(読売)
【北京=竹内誠一郎】サッカーの中国代表が、15日に中国国内で行ったタイとの親善試合で1―5の惨敗を喫し、北京紙「新京報」など中国メディアが「恥辱の敗戦」と嘆く一方、サッカー協会を管理する中国政府にも国民の怒りの矛先が向いている。
国際サッカー連盟(FIFA)の最新世界ランキングで95位の中国にとってタイは142位の格下。しかもフル代表で臨んだ中国に対し、タイは主に23歳以下の選手で構成されていた。
2014年ワールドカップブラジル大会では、日本が5大会連続5度目の本大会出場を決めたのに対し、中国は11年11月、3次予選で早々に敗退。「大国化」と裏腹に強化が進まないサッカー界に対し、国民のいらだちが強まっていた。国営新華社通信は、同じ15日の試合でブラジルに敗れた日本に触れ、「敗戦でも天地の差がある」と伝えた。
ネット上では、国家体育総局の傘下にあり、昨年にかけて幹部の汚職摘発が相次いだサッカー協会と官僚の腐敗が横行する共産党体制を結びつけ、「中国サッカーは社会の縮図」などと、体制批判の声もみられる。