天安門事件の記念日に日本を非難―「従中咬日」韓国政府と安倍政権の対応 |
本日、国連の人権理事会において、年々愚かさの度合いを増す韓国政府代表が、再び日本を誹謗中傷し、「戦時の組織的強姦、性奴隷に関する人権教育」を行えと要求したらしい。
ちょうど天安門事件24周年に当たる日に、人権を扱う国際会議の場で、中国でなく日本に咬みつき(抗日ならぬ咬日)、結果として天安門から目をそらす辺り、朴槿恵政権の「従中」(中共の忠犬)ぶりも板に付いてきた。
情けないのは、日本の国連代表部が、相変わらず「何度も謝っているし、お金もある程度払っています」という趣旨の逃げの反論に終始したことだ。
すなわち「戦時の組織的強姦、性奴隷」自体は事実との印象を振りまき、外見は「応酬」だが、その実、韓国政府に協力した。
この点、安倍政権下でも何ら改善は見られない。外務省に任せている限り、変わるはずがないので、問題はいつ官邸が指導力を発揮するかだ。
安倍首相に問題意識があることは間違いない。政権としての「戦略的先送り」なら必ずしも否定しないが、戦略なき後退ならまずいだろう。
菅官房長官は、専門家から聞き取りを行った後、河野談話の修正について考えると繰り返し表明している。ところが、いまだ聞き取り作業は始まっていないようだ。河野談話を見直させたくない野党の左翼議員たちも、あえてその点を国会で追及しない。
その間、国際場裡では、愚かな韓国政府の虚偽主張が着実に根を拡げていく。安倍政権は、非公式であれ、慰安婦問題の戦略本部を早急に立ち上げるべきだろう。なお、下記エントリ参照。
■【直言】アーミテージ=ナイ報告の意義と二つの疑問点
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2820942/
時事 2013/06/04
慰安婦問題めぐり応酬=日韓、国連人権理事会で
【ソウル時事】韓国外務省は4日、スイス・ジュネーブで3日開かれた国連人権理事会の一般討論で、従軍慰安婦問題をめぐり、日韓が答弁権を行使し合ったことを明らかにした。
同省によると、韓国代表が日本の政治家の一連の発言について「歴史に対する無理解と、女性の尊厳に対する冒涜を露呈した」と非難。日本代表は答弁で「安倍(晋三)首相は日本が過去に多くの国家の人々に多大な被害と苦痛を与えた点を認めている」とし、日本維新の会の橋下徹共同代表の立場は政府の立場とは全く違うと主張した。
また、日本側は、第2次大戦関連の賠償問題は法的に解決済みで、政府は元慰安婦を支援するため「アジア女性基金」に最大限の協力をしたと強調した。
これに対し、韓国代表は「日本が慰安婦問題の法的責任を認めないことを深く憂慮する」とし、日本に法的責任が残っていると反論。韓国政府との協議に応じるとともに、高齢となった元慰安婦が受け入れられる解決策を取るよう求めた。
時事 2013/06/04
日本政治家の発言に「深い憂慮」=慰安婦問題、国連人権理事会で-韓国
【ソウル時事】スイス・ジュネーブで3日開かれた国連人権理事会の一般討論で、韓国代表は、最近の日本の政治家の従軍慰安婦問題に関する発言について「歴史に対する深刻な無理解と、女性の尊厳、真実に対する冒涜を露呈した」として「深い憂慮」を表明した。韓国外務省が4日、発表した。
橋下徹日本維新の会共同代表(大阪市長)の発言などが念頭にあるとみられる。
韓国代表は、慰安婦問題に関し、国連機関などがこれまで、日本政府に対し、法的責任の認定や被害者への補償、公式謝罪、加害者の処罰などを勧告してきたと指摘。「日本の指導層が歴史の暗い部分を直視し、過去の過ちに対する責任を正直に、謙虚に認め、時代錯誤的な言動と歴史の歪曲を正す」ことを求めた。
さらに、「戦時の組織的強姦、性奴隷に関する人権教育、歴史的事件についての正確な教育を通じた再発防止も重要だ」と強調した。
時事 2013/06/04
天安門事件24年で警戒=遺族の追悼不許可-中国
【北京時事】中国で民主化運動が武力弾圧された天安門事件から4日で24年を迎えた。事件の現場となった北京の天安門広場周辺では抗議活動の発生を阻止するため、公安当局の車両や人員が動員され、警戒態勢が敷かれた。
広場周辺では公安当局が通行人の身分証明書や持ち物の検査を行っている様子が見られた。しかし、広場は通常通り開放され、多くの観光客がいつもと変わらない様子で訪れていた。
香港メディアによれば、事件の犠牲者遺族でつくるグループ「天安門の母」の発起人、丁子霖さんは息子が死亡した現場での3日夜の追悼を当局に要望したが、許可されなかった。逆に当局は丁さんの自宅電話やインターネット、携帯電話の回線まで切断し、外部との接触を阻止しようとしたという。
丁さん夫妻は抗議書簡を発表し、「習近平(国家主席)が政権に就いてから中国の普遍的な人権は少しも進歩せず、逆に大幅に後退した」と中国政府の対応を非難した。
香港の報道によると、香港メディアの記者が4日早朝に天安門広場周辺で取材しようとしたところ、警察当局から阻止された。1時間にわたり解放されず、携帯電話で撮影した写真を削除するよう求められるなど取材妨害を受けたという。
また、香港中国通信社電が4日夜、天安門事件当時の北京市長だった陳希同氏が2日、北京で死去したと伝えたが、新華社など中国国営メディアは報道せず、当局が同事件に神経をとがらせていることをうかがわせた。NHK海外テレビ放送が4日夜、天安門事件について伝えていたところ、画面が黒くなり、視聴できなくなった。当局が遮断したとみられる。