慰安婦は「強制連行なし」の外務省課長補佐コメントでよかった |
先週、民主党の前原誠司が、敬愛するらしい辻元清美に好意的に言及しつつ、慰安婦問題で安倍首相を追及していた。
前原の力点は、河野談話は官房長官談話だから見直しは官房長官レベルでという安倍首相の姿勢は「無茶苦茶おかしい」、自ら矢面に立つべきだというところにある。
理念なき揚げ足取りに走る前原の姿はさもしい。
安倍氏の対応で何ら問題ない。もっとも更に言えば、官房長官が取り上げるというのも本来おかしい。
ことは悪徳女衒の言い掛かりに類する話であり、政府としては無視、せいぜい外務省の課長補佐クラスが「強制連行はない」とコメントする程度で済ませるべきだった。
河野洋平や加藤紘一が、官房長官の立場で誤った「談話」を出してしまったため、見直しもやむなく官房長官レベルという流れになるが、日本国の首相が公式対応すべき次元の話ではないという姿勢を政府は堅持すべきだ。
産経 2013年2月7日
前原氏、意趣返しは不発? 河野談話で首相と応酬
……(前原誠司元外相)は、「河野談話」の見直しなど首相が就任前に繰り返し訴えてきたテーマについて、就任後の発言との“矛盾”を指摘。首相の「言うだけ」ぶりを浮き彫りにしようと試みたが、首相は冷静な答弁でかわした。
「非常に奇異に感じた」「むちゃくちゃおかしい答弁なんですよ」
前原氏がまず追及したのは、1月31日の衆院本会議における首相答弁。首相は「河野談話」の見直しに関し「官房長官による対応が適当だ」と答えていたが、前原氏は「(談話見直しは)安倍首相ご自身が自らの政治信念としてやってきた。ご自身が答えるのが当たり前だ」と批判した。
これに対し、首相は「首相である私が踏み込むと外交、政治問題に発展する。だから、官房長官が歴史家や専門家の話を聞くのが常識的だ」と反論。「私のもとで官房長官が対応し発信するとの仕分けを行った」と説明した。
前原氏はさらに過去の首相インタビュー記事を紹介。「自民党が政権復帰したら、しがらみを捨てて再スタートできる。河野談話に縛られることもない」とする昨年5月の発言などを取り上げ、「ご自身の発言ですよね」と攻撃した。……