野田以上の愚民迎合・「温もり」政治を許してはならない |
言葉遣いの凡庸、無味乾燥はともかく、まがりなりにも自由主義的保守政治家を標榜してきた野田佳彦が、実はその基本理念すら分かっていないのではと疑わせる内容が多い。昨日配信されたものもその一つである。最初の数行のみ引いておく。
暮らしや雇用の不安に怯(おび)える人たちは、今この瞬間にも、社会の温もりが届けられるのを待っています。……
「暮らしや雇用の不安に怯える人たち」が待っているのは、政府が施す一時しのぎ的な「温もり」ではない。
世間の風がいかに冷たくとも、自分の力で家族を支えていける状況にあること、すなわち日本社会に雇用機会が多様かつふんだんにあることだ。
それは、日本が経済大国であり続けて、初めて可能になる。政治の仕事は、民間における企業家精神の発露(それのみが持続的発展をもたらす)を阻害している制度的要因を取り除くことにある。
左翼はよく「経済より命が大事」などと言うが、こうした連中に迎合して経済を萎縮させるなら、日本人の多くが「暮らしや雇用の不安におびえ」つつ、細々と命を長らえるだけの存在になろう。
民主党内には、来たる総選挙に備えて野田を降ろし、女性票の入る細野豪志(随分女性をなめた発想だと思うが)を党首に立てようとの動きが再燃しているようだ。
しかし、この細野など、上記の意味で最も迎合的な、危うい政治家である。
重要な選挙が近づいてきた。下記エントリ参照。
■細野豪志原発相のとめどなき迎合―「経済を度外視して」1㍉除染
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2529146/