李明博はカザフスタンの商人で生涯を終えた(運がよければ)―高村正彦元外相の反省 |
下記記事について
高村正彦自民党副総裁の発言の前段(日本軍による慰安婦強制連行はない)は正しい。
しかし後段にはやや疑問がある。
自身が外相時代に、金大中から「一度謝れば韓国は二度と従軍慰安婦のことは言わない」と囁かれ、「痛切な反省と心からのおわび」を日韓共同宣言に明記してしまったというのだが、「事実がない」ことを、まともな日本人なら痛切に反省もおわびもできるはずがない。
韓国側から、例えば私の言動を見れば、まったく反省しておらず慰安婦にお詫びの一言もないと言うだろう。事実その通りである。
むしろ問題は日本軍将兵への名誉毀損であり、日韓の左翼および付和雷同した事なかれ主義者たちこそが謝罪すべきだと思っている。
戦時の慰安婦と日本軍兵士はともに辛酸を舐めた。だから同志愛があったとまでは言わないが、敵対関係しか見ないのは余りに浅い理解だろう。
高村氏は「一度決着したものを蒸し返してはいけない」と強調する。しかし、「おわび」すれば「決着」すると軽率にも考えたから、延々と蒸し返されるのだ。
ロシアの朝鮮半島南下を日本が軍事力で止めていなければ、今頃、半島における公用語はロシア語だろう。
ソ連の支配地域内(沿海州)に住んでいた朝鮮人たちは、ほとんどが、スターリンの「民族政策」により中央アジアの乾燥地帯に強制移住させられた。
ロシアが朝鮮全土を支配下に収めていれば、李明博も、カザフスタンの名もない一商人として、生涯を、ロシア語で商談しつつ終えることになったろう。
祖父母や父母が過酷な強制移住の過程で死亡したり(かなりが命を落とした)、スターリンの粛正で処刑されたりしなかった、という仮定のもとではあるが。下記エントリ参照。
■自ら招いた「謝罪と反省」のスパイラル
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2881107/
時事 2012/10/10
慰安婦、韓国に反論=自民副総裁
自民党の高村正彦副総裁は10日夜、都内で講演し、旧日本軍による従軍慰安婦問題について「韓国で日本の軍が直接的強制連行をした事実はない。韓国以外ではあったが、日本軍による軍法会議で裁かれた」と述べ、強制連行があったとする韓国側の主張に反論した。
また、自身が外相を務めていた1998年に日韓共同宣言をまとめた際、金大中大統領(当時)から「一度謝れば韓国は二度と従軍慰安婦のことは言わない」と説得され、「痛切な反省と心からのおわび」を明記したことを紹介。「国と国の関係で一度決着したものを蒸し返してはいけないし、蒸し返させてはいけない」と強調した。