誰も知らない田中慶秋・新拉致担当相、“北の宦官”川上義博首相補佐官 |
新たに拉致担当大臣になった田中慶秋氏について、色々感想を聞かれる。
野田首相は閣僚名簿発表会見で「民主党のまさに重鎮として国会や党の要職を歴任をされ、拉致問題にも長年取り組んでこられた田中さん」と紹介したが、私は、拉致問題の集会や会合でこれまで田中慶秋氏の影すら感じたことがない。
報道によると、「長年取り組んで」は、「民主党拉致問題対策特別部会の副本部長」を務めたことなどを指すそうだ。副本部長でありながら何の存在感も見せないというのが、野田の言う「まさに重鎮として国会や党の要職を歴任」の内実らしい。
いずれにせよスタッフから「田中氏には拉致の党副本部長の経歴がある。任命理由を聞かれてもそれでかわせる」と耳打ちされた野田と輿石が頷き合った醜悪な情景が目に浮かぶ。
拉致問題の関係でもう一つ危うい人事は、川上義博参院議員の首相補佐官起用である。
事実上“金正日の宦官”として経済制裁解除などに動いてきた親北派中の親北派であり、なぜこんな人間を、機微な情報が飛び交う首相官邸の奥の院に入れるのか。
菅直人の辻元清美起用同様、補佐官への任命自体が、国家反逆罪に当たると言えよう。川上については下記エントリ参照。以前書いた一文のみ引いておく。
川上は、日朝取引で潤ってきた鳥取の水産加工業者や港湾関係者と癒着しており、北朝鮮に対する制裁、特に船舶(北と行き交う第三国船を含む)の入港制限に必死に抵抗してきた。“歩く北朝鮮利権”というべき男で、川上と比べると、鈴木宗男もマザー・テレサに見えてくる。
■第2の野中広務を目指し、日本解体に奔走する川上義博
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/1309960/
■外国人参政権、「鳩山訪朝」で動く汚沢・川上義博ライン
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/1398978/
イザ!ニュース
松原担当相、事実上の更迭 問われる拉致への本気度
2012/10/02
松原仁前拉致問題担当相が在任わずか9カ月で退任した。人権救済機関設置法案の閣議決定に慎重姿勢をみせるなど保守色が強く、閣僚の足並みの乱れを懸念する野田佳彦首相が事実上の“更迭”に踏み切った形。拉致被害者の家族会の信頼も厚い松原氏の退場で拉致問題解決に向けた首相の本気度が問われそうだ。
「拉致被害者の救出に至っておらず、申し訳ない思いでいっぱいだ」
松原氏は記者会見で悔しさをにじませたが、交代の予兆はあった。
8月に4年ぶりの日朝政府間協議が再開されると、外務省は拉致問題の議題化の交換条件として北朝鮮に対する制裁解除の検討を始めた。これに対し松原氏は制裁強化の立場を崩さず、更迭論が浮上。在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の会合に参加したことのある民主党議員の起用案も取り沙汰された。
政府高官は「松原氏の退任で北朝鮮問題は外務省主導が強まる」と話す。
首相は後任の田中慶秋氏について「拉致問題に長年取り組んできた」と強調した。田中氏が民主党拉致問題対策特別部会の副本部長などを務めてきたことを指すが、「松原氏に比べれば拉致問題での存在感は希薄だった」(政府関係者)との声もある。
田中氏は法相兼務。別の高官は「対北朝鮮外交でも人権重視で遺骨問題に引きずりこまれ、拉致が置き去りにされることがあってはならない」とクギを刺した。(楠城泰介)