“親北・利権”衛藤征士郎と訪朝を計画した議員たち |
福田康夫の側近を自任してきた媚中・親北派の代表格、衛藤征士郎らの訪朝が中止になった。
同じ大分選出で、こちらは立派な衛藤晟一議員(現在は参院比例区)との混同を避けるため、以下セーシローと呼ぶが、この男は以前から、横田滋さんに電話を掛けてきて、孫娘に会いに訪朝するよう勧めるなど、事実上北のエージェントとして動いてきた。
なお地元大分で日本再生運動をリードする人々は、「セーシローは結局利権しか頭にない」と口を揃える。
セーシロー以外の訪朝予定メンバーを見ると、あえて全員とは言わないが、精神的に締まりのない人物や露骨な利権屋が名を連ねている。
「自分たちが身代わりになるから、拉致被害者を全員返せ。それまで北朝鮮に居座る」と宣言しても、日本にとっては最も惜しくない手合いだ。仮にそういう段取りがつくなら、むしろ行って欲しかった。
が、連中のことだから、「選挙パンフレット用に、日本代表選手たちと一緒の写真を撮らせろ」などと、同行の外務省職員らに、選手の士気を削ぐあらゆることを要求しかねない。
やはり総合的には、日本が闘うあらゆる場に、間違っても割り込ませてはならない連中だ。
『世界』2008年7月号
平常宣言を鑑として正常化の実現を
衛藤征士郎
……日本はかつて北朝鮮を侵略して甚大な被害を国家と国民にもたらしているのですから、当然われわれとしても、その事実を重く両肩に背負い込まないといけないのです。そして誠意をもって、ていねいに、北朝鮮と話し合うテーブルづくりから初めていく。それを議員外交でやっていこうではないか、と考えているのです。……
イザ!ニュース
「11・15」の“重み”知らず勇み足 幻の衛藤訪朝団
2011/11/13 10:29
【高木桂一の『ここだけ』の話】
超党派の「日朝国交正常化推進議員連盟」会長を務める衛藤征士郎衆院副議長ら国会議員8人が8~12日に計画していた北朝鮮訪問が、政府・与野党からの反発を受けて断念を余儀なくされた。そもそも衛藤氏らは、直後に迎える「11月15日」がどういう日で、どれほどの政治的な“重み”をもっているのか、理解していたのだろうか。降って沸いた訪朝計画は、頓挫すべくして頓挫したようだ。
複数の関係者によると、幻に終わった訪朝団には衛藤氏のほか、民主党の小沢鋭仁元環境相、自民党の河村建夫元官房長官、額賀福志郎元財務相、公明党の遠山清彦衆院議員、社民党の又市征治副党首、国民新党の下地幹郎幹事長、共産党の穀田恵二国会対策委員長が名を連ねていた。
民主党からは当初、鉢呂吉雄前経済産業相、糸川正晃衆院議員も参加する方向だったが、党務などを理由にキャンセルした。「訪朝計画は今夏以降、朝鮮総連を窓口として北朝鮮本国と煮詰めてきたという」(関係者)という。
衛藤氏は2日、野田佳彦首相に訪朝計画を伝え、「首相の親書を持参したい」と要望した。首相は訪朝自体には反対する意向を示さなかったという。また、横路孝弘衆院議長も訪朝を了承し、衛藤氏は北朝鮮側に「親書を持っていくので、高いレベルの人と会わせてほしい」と要請したという。
訪朝団は朝鮮労働党要人らと会談し、平成20年8月の日朝実務者協議で合意した拉致被害者の再調査を求めるほか、平壌で15日に行われるサッカーのワールドカップ(W杯)アジア3次予選の日本・北朝鮮戦を観戦する日本人サポーターの安全確保なども求める考えだったという。
■大甘の見通し
サッカーの日朝戦に合わせて北朝鮮に乗り込み、政治的な関係改善を狙う腹づもりだったようだが、衛藤氏らの見通しは限りなく甘かった。
拉致被害者の家族会と「救う会」は2日、「わが国の従来の立場が変わったかのような間違ったメッセージを発することになりかねない」として、衛藤氏らの訪朝に反対する緊急声明を出した。玄葉光一郎外相は4日の記者会見で「ウラン濃縮計画などの問題について北朝鮮に具体的な行動を強く求めるのがわれわれの揺るぎない基本的立場だ」と懸念を表明し、藤村修官房長官も「政府の立場と異なる考え方が先方に伝達され、政府の立場を弱めることがあってはならない」と述べた。民主党の樽床伸二幹事長代行は「北朝鮮とは微妙な問題を含んでいる」として、民主党議員の参加を認めない考えを示した。
結局、政府、与野党から噴き出した「反対」の声を受け、訪朝は見送らざるを得なくなった。衛藤氏は7日に記者会見し訪朝を正式表明する予定だったが、一転して「平成23年度第3次補正予算案の採決がある。国会に迷惑をかけるわけにはいかない」として、訪朝の「延期」を発表した。臨時国会閉会後に訪朝する構えを崩していない。
■34年目の「11・15」
「拉致問題は政府間交渉では膠着したままだから、議員外交で少しでも前進させたかった。何もしないでいるより、北朝鮮に行って話し合った方がいいに決まっている」
訪朝団への参加を予定していた議員の一人はこう語る。
しかし、衛藤氏らはどれだけの「覚悟」をもって平壌に向かおうとしていたのだろうか。
くしくもサッカーW杯アジア予選の日朝戦が行われる「11・15」は、34年前、昭和52年に新潟市立中1年だった横田めぐみさんがバドミントンのクラブ活動後の下校途中、北朝鮮に拉致された「特別な日」なのである。拉致問題をめぐるシンボリックな日だと言っていいだろう。
新潟市内では毎年この日、拉致問題解決に向けた集会が開かれている。昨年も、めぐみさんの両親が参加し、父、滋さんは「被害者家族も高齢化している。政府は早く交渉を進めて、一日も早く解決してもらいたい」と訴えた。
ところが、である。筆者が、訪朝を予定していた議員の一人に「11・15」は横田めぐみさんが拉致された日だと指摘したら、耳を疑うような言葉が返ってきた。
「えっ、そうだったの?」
つまり「11・15」がどれほど重要な意味をもっている日なのかさえも、分かっていなかったのだ。
■「流れてよかった…」
仮にこのタイミングで平壌に行くならば、拉致問題で確固たる「成果」がなければならない。拉致被害者全員の早期帰国に道筋をつけるぐらいの決意が求められるだろう。相も変わらない北朝鮮側のウソとごまかしで固められた主張の聞き役に徹し、手ぶらで帰ってくるわけにはいかないのだ。
しかし、訪朝を計画していた議員たちがそこまで真剣に考え、日程調整の過程で北朝鮮側に拉致問題の全面解決に向けた協力を持ちかけていた様子はない。民主党内からは「こんな訪朝計画は潰れて当然だった。十分な下準備もしていないのに、行けば北朝鮮側に手玉に取られるのがオチだったろう」(中堅議員)という声が漏れている。
関係者によれば、参加を予定していた議員の一人も「訪朝が流れてよかった…」と周囲に漏らし、胸をなで下ろしているという。
……