靖国を訪れた閣僚は罷免するという野田首相の不見識 |
野田首相は、残念ながら、中国共産党に対しても過剰に深々と頭を下げる姿勢を見せている。
中国政府は、首相・外相・官房長官の3閣僚については、決して靖国神社を訪れないよう「言明」(厳命)している、そう外務省幹部から何度か聞いたことがある。
それ自体、容れる必要のない非礼な干渉だが、自ら全閣僚に靖国参拝を禁じるとなると、過剰かつ異常な媚びという他ない。
靖国で「国に殉じた方々に感謝や敬意を表する」という人物は閣僚に起用しない(訪朝して金日成像に頭を下げることは問題ない)、起用後にあえて参拝した場合は罷免するという話に、論理上なるわけだから、異常さは明らかだろう。
野田氏は「これまでの内閣の路線を継承して首相、閣僚、公式参拝はしない」と述べているが、自民党政権時代にそのような「路線」はなかった。
菅直人の路線に従い、中共にひれ伏すような首相に、「正心誠意」を口にする資格はない。
衆院本会議代表質問の詳報(一部補足)
2011.9.14 21:12
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【靖国神社】
古川氏「『靖国神社に参拝しない』と言ったのはなぜか」
首相「国に殉じた方々に感謝や敬意を表するのは当然だが、日本政府を代表する首相の立場では、総合的に考慮すると総理や閣僚が公式参拝することは差し控えなければならない」
古川氏「中国、韓国はA級戦犯の分祀(ぶんし)を主張している。内政干渉を排すべきだ」
首相「一般論として言えば、不当な内政干渉には断固とした態度を取るべきだ。ただし、宗教法人である靖国神社にどのような祭神を祀(まつ)るかについては、憲法が保障する信教の自由に関する事柄であり、政府として見解を述べる立場にはない」
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産経
【野田新内閣】
首相会見詳報(5)靖国神社「首相、閣僚は公式参拝しない」 (2日夕)
2011.9.2 19:19
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--首相在任中に靖国神社を参拝する考えはあるか。平成17年にA級戦犯は戦争犯罪人ではないという趣旨の質問主意書を提出しているが、これは東京裁判を否定する趣旨なのか
「前段、靖国参拝するかどうかですけど、これはこれまでの内閣の路線を継承して首相、閣僚、公式参拝はしないということをしていきたいというふうに思います。いろんなお考えはあると思いますけどいわゆる国際政治等々、総合判断をすることによってそうしたことが必要だろうというふうに思います」
「平成17年の私の質問主意書についての背景、考え方についてのお尋ねでございました。一人の政治家としてのいわゆる法的解釈に基づいて、A級戦犯といわれた人たちの法的な立場の確認をするという意味での質問主意書を私は作りました。政府の立場でございますので、出てきた答弁書を踏まえて対応するというのが基本的な私の姿勢であります。従って東京裁判うんぬんということではなくて、まさに法的な解釈に基づく、法的な立場の確認をしたという質問主意書だとご理解いただきたいと思います」……