平沼赳夫首班構想の可能性―菅直人氏の「現地指導」とクーリッジの箴言 |
ある政府高官によれば、イライラを発散しつつ「現地指導」に訪れる菅首相に対し、震災対応の各部署で怨嗟の声が上がっているという。
クーリッジはフランクリン・ルーズベルトの2代前の、比較的地味な保守系大統領である。「寡黙なカル」(Silent Cal)と呼ばれた。その回顧録中に次の注目すべき一節がある(Richard Reeves, President Reagan より再引用)
“In the discharge of duties of the office there is one rule of action more important than all others. It consists in never doing anything that some one else can do for you.”
「この職の責務を遂行する上で、あらゆる事にも増して重要な一つの行動ルールがある。それは、誰か他の人間が君に代わってなし得ることを、決して自らするなということだ」
最近、与党内にも、国民新党の亀井静香氏等を中心に、菅氏を降ろし「救国内閣」を模索する動きがある。亀井氏は、首班候補に平沼赳夫氏(たちあがれ日本代表)を挙げているという。ある政府高官によると、「自民党の一部も連動し、実現する可能性が20%はある」とのことだ。
時事通信 2011/01/30
「救国内閣」を提案=鳩山氏らに協力要請-亀井氏
国民新党の亀井静香代表は30日午後、大阪府柏原市で講演し、民主党の鳩山由紀夫前首相、自民党の森喜朗元首相との28日の会食で、超党派による「救国内閣」樹立を提案したことを明らかにした。
それによると、亀井氏は鳩山氏らに対し、「今、国民は(政)党が中心になって国を救ってくれるとは思っていない。権力争いにこだわっているときではない」と表明。その上で「あなたたちは首相をやって、(議員)バッジを着けている。こんなときに黙っていてどうするのか」と述べるとともに、他の首相経験者への橋渡しも含めて協力を求めた。
これに対し、鳩山氏らは具体的な返答はしなかったという。
一方、亀井氏は講演で、税と社会保障の一体改革について「消費税を上げるなんて今、できるわけがない。民主党は上げないと言ってきているから、選挙をやらずにはできない」と述べ、消費税引き上げに反対の考えを強調した。
【ついでに】
今日、国家基本問題研究所での会議後、昼食に訪れた町村会館7階『さいかち』にて。テーブルの上に大きく「カレーうどん」と書いたメニュー板があって、ここ数年カレーうどんを食べていないことに気づかされ、注文した。
北陸線乗り換えの米原駅に停まる新幹線は1時間に1本。余裕が出来てしまった時は、永田町から東京駅あるいは有楽町駅まで歩いていく。どこも人通りの多い新橋・有楽町間で、ここだけ人影のない不思議な狭い道。東京中が照明を抑えている今、夜は特に踏み込むのがためらわれるだろう。