鳩山の「方便」だけでない、朝鮮学校無償化をめぐる閣僚たちの「呆弁」 |
ルーピー鳩山(略してアホ山)が、かつての自身の軽薄な発言、「学べば学ぶほど沖縄の海兵隊の抑止力の大切さが分かった」云々が、「方便だった」と軽薄な修正を試み、批判を浴びている。
が、こうした「方便」あるいは「呆弁」は、鳩山由紀夫に限らず、民主党幹部すべてに通じる病理と言えよう。
朝鮮学校への税金投与(無償化)をめぐる衆院予算委員会におけるやりとりなど見ると歴然としている。速記録(2月9日速報版)から要点を掲げておく。質問者は、文教行政に詳しい下村博文衆院議員(自民)である。
政府側の答弁は、大部分、論評に値しないが、次の一連の枝野官房長官の発言は重大だ。
近隣においてああいう砲撃事件が生じ、我が国内においてもどのような事態が生ずるか、全く予測のつかない状況が生じた……。今回、手続を停止したのは、教育上の配慮ではなく、この不測の事態に備えて万全の体制を備えていく必要があるから……。不測の事態を招来させようとしている人たちにも、ここでお話しすることは伝わるので、具体的なお答えは控えさせていただきたい。
つまり、朝鮮学校にカネを出すと、日本国内でテロなどの「不測の事態を招来させようとしている人たち」を利するため、手続きを停止したというわけだ。これは、朝鮮総連は本国の指示で動くテロ組織であり、朝鮮学校もその一構成要素と示唆したに等しい。
にも拘わらず、南北協議で何らか「進展」が見られ、「解除という総理の指示がありましたら、粛々と手続を進める」(高木文科相)と、朝鮮学校にぜひ税金を投入したいとの姿勢を崩さない。私が高木の両親なら、「これ以上生き恥をさらさず、おまえ辞職しろ」と諭すだろう。
前原外相の、「新たな核実験をやるとか、あるいはミサイル発射を行うとか、そういうような事態が生じたときには」再考を求めたいと「イメージ」していたとの発言も問題だ。いかにも前原らしく、日本人拉致を含む北の人権問題は、刎頸の友辻元清美同様、まったく考慮の外らしい。
中野拉致担当相は、「最終的には、総理の御判断、また、官房長官や、とりわけ文科大臣の御判断によって決まることでございますが」、拉致被害者家族の「拉致問題ではプロセスをとめなかったのに、延坪島砲撃でとめるというのは拉致問題の軽視ではないかというお声」に「十分御配慮いただき、慎重に扱っていただきたいと閣僚懇の場所などでも申し上げている」と言うが、まさに自身の眼前で、枝野や高木、前原が何の「御配慮」もしていないさまが展開されているではないか。
ところが、「手続論上につきましては、先ほど来、官房長官初めそれぞれお答えをしているのが筋道でございます」と他人事のような答弁を重ねて恥じない。
「それで答弁ということだったら、拉致担当大臣の資格はないんじゃないですか」という下村議員の批判に反論するのは難しいだろう。

2007年4月26日、安倍首相のワシントン訪問に同行中、「北朝鮮ジェノサイド(大虐殺)展」会場を訪れた下村官房副長官(当時。写真中央)。
朝鮮学校無償化について
平成23 年2 月9 日
衆議院予算委員会速記録(議事速報)
……
○枝野国務大臣(官房長官) ……例えば、入学試験のようなものは、合否判断については、天候とか交通状況によって左右されるものではありませんが、入学試験そのものが大雪とか交通障害によってスタートの時点が変更になるということはございます。
同じように、実態的な手続の基準については全く変わっておりませんが、手続を進めることについては不測の事態に備えて一旦止めさせていただいたということでございます。
○下村博文委員(自民) 全くの詭弁ですね。……
○枝野国務大臣 繰り返しになりますが、朝鮮学校を初め、どこの学校が無償化の対象になるのかという判断については、全く外交的な問題ではなくて、教育上の見地から進めさせていただくということは一貫して申し上げてきているとおりでございます。
その上で、近隣においてああいう砲撃事件が生じたということで、我が国内においてもどのような事態が生ずるか、全く予測のつかないような状況が生じたのは間違いないわけでございまして、そうした中で、政府としては、情報収集に万全を期すとともに、不測の事態に備えて、国民の生命と財産を守るために万全な体制をとるという観点から、そうしたリスクが少なくとも砲撃事件の前の状況のところぐらいまで下がるまで手続をとめさせていただくという判断をさせていただいたということでございます。
○下村委員 枝野さん、詭弁だと自分でわかっているでしょう。あなたはさっき、教育上の観点から判断すべきことだと言ったんですよ。……不測の事態というのは、全然、教育上の観点とは違うことを言っているんです。
○枝野国務大臣 ……今回、手続を停止したということは、教育上の配慮ではなくて、この不測の事態に備えて万全の体制を備えていく必要があるからということで、先ほど来ずっと申し上げているとおりでございます。
○下村委員 いや、その不測の事態を言えないということ自体が詭弁だと言っているんですよ。
○枝野国務大臣 ……では、それについて具体的にこういうことが想定されると言うことは、どういった情報に基づいてどういった分析をしているのかということを、不測の事態を招来させようとしている人たちにも、ここでお話しすることがお伝えをすることになりますので、まさに国民の生命財産、そして秩序の安定を守るという政府の立場としては、それについての具体的なお答えは控えさせていただきたいと思います。
……
○下村委員 ……文科大臣、あなたは最初に、手続再開の条件は朝鮮半島の事態の好転と言ったんですよ。……あなたの考える朝鮮半島の事態の好転というのは何なんですか。
○髙木国務大臣 昨日も、韓国、北朝鮮の会合が持たれております。この進展についてはまだ煮詰まっておりませんが、北朝鮮と韓国の緊張緩和、この事態でございます。
○下村委員 全く抽象的ですね。前原外務大臣、何をもって朝鮮半島の事態の好転として、無償化手続の停止を解除して進めていいか、外務大臣としてどう考えますか。
○前原国務大臣 ……今回も髙木文部科学大臣から事前にお話がございまして、……私がイメージしていたのは、例えば、新たな核実験をやるとか、あるいはミサイル発射を行うとか、そういうような事態が生じたときには状況が変化し得るということで、それに留意をしてほしいと。……、ではどうすれば好転するのかについては、これは一概に言えないものがありますけれども、先ほど髙木文科大臣がお答えをされましたように、南北の会談が今行われつつあるわけでありまして、それを慎重に見きわめながら、我々がアドバイスを求められたときにはしっかりと文科大臣にはお伝えしていきたいと考えております。
……
○下村委員 ……中野拉致担当大臣についても、この朝鮮学校の高校授業料適用に関する考え、お聞きしたいと思います。
○中野国務大臣 ……先日、一月二十八日、拉致被害者御家族等と面会をいたしました際にも、拉致問題ではプロセスをとめなかったのに、延坪島砲撃でとめるというのは拉致問題の軽視ではないかというお声もありました。また、拉致問題が解決しない限り、朝鮮高級学校を無償化の対象に含めないでほしいという御意見もございました。
最終的には、総理の御判断、また、官房長官や、とりわけ文科大臣の御判断によって決まることでございますが、そのプロセスにおいてこれらの御意見を十分御配慮いただき、慎重に扱っていただきたいということを閣僚懇の場所などでも申し上げているところでございます。
……手続論上につきましては、先ほど来、官房長官初めそれぞれお答えをしているのが筋道でございますので、私の心情や御家族のお気持ちをお伝えすることは精いっぱい申し上げますけれども、その手続について云々ということは、政府として統一して申し上げるべきことだろうと思います。
○下村委員 個人じゃないんですよ。拉致担当大臣としての答弁じゃないですよ、今の答弁は。それで答弁ということだったら、拉致担当大臣の資格はないんじゃないですか。
……
○髙木国務大臣 解除という総理の指示がありましたら、それは粛々と手続を進めることになろうかと思っています。期限について、今の段階では明確なことはできません。
○下村委員 ……これだけいいかげんな答弁というのはもうあり得ないということを指摘して、終わります。
産経
鳩山氏が“政権最大の難敵”に 「方便」発言
2011/02/14 23:02更新
鳩山由紀夫前首相が沖縄県地元紙のインタビューで、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県外移設を断念する理由として「在沖縄海兵隊の抑止力」を挙げたことを「方便だった」と語った。……
「(鹿児島県)徳之島もダメで(沖縄県名護市)辺野古となったとき理屈付けをしなければならなかった。抑止力は方便といわれれば方便だが、広い意味で使えると思った」
鳩山氏は13日付の琉球新報、沖縄タイムスのインタビュー記事でこう語った。
鳩山氏は昨年5月4日、首相として沖縄訪問し、県外移設断念を表明。その理由を「学べば学ぶにつけ、海兵隊のみならず、沖縄の米軍がすべて連携しており、その中で抑止力が維持できる」と説明した。これが「方便」にすぎなかったというわけだ。
琉球新報は激高し、社説に「これほど言葉の軽い政治家を見たことがない。そして自らの言葉に無責任な人も。万死に値する」と記した。
慌てた鳩山氏は14日、都内で記者団に「『方便じゃないですか』と聞かれたから『そう言われたらそうかもしれない』と答えた」と釈明。「後付けで学んでいくとこういうふうに解釈できるな、という発想で言った」とも語った。……
時事
野党、鳩山氏を徹底追及へ=自民は招致要求-普天間「方便」発言
民主党の鳩山由紀夫前首相が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県外移設を断念した理由として海兵隊の抑止力を挙げたのは「方便だった」と発言したことについて、自民党の石原伸晃幹事長は15日午前の記者会見で「冗談抜きに沖縄県民も米国も怒っていると思う」と強く批判、国会などで厳しく追及していく方針を明らかにした。……
公明党の山口那津男代表も記者会見で「(当時の)首相としてあるまじき発言で言語道断だ。副総理の重責を担っていた今の菅直人首相の認識も強く問いただす」と、首相の責任を問う構えを示し、社民党の重野安正幹事長は民主党の岡田克也幹事長との会談で、「沖縄県民の感情を逆なでする発言で連立を離脱したわが党として立つ瀬がない。冗談じゃない」と抗議した。……(2011/02/15-13:20)

