「成熟」からほど遠い鳩山氏の「民主主義」理解 |
鳩山由紀夫氏が、外国人への参政権付与は「わが国の民主主義の成熟」を意味すると演説した。何ともナイーブな発想だ。
特に、急速に増えつつある中国人一般永住者たちが、中国共産党の影響を陰に陽に受けざるを得ない存在であることを考える時、鳩山氏の愚かさは犯罪の域に達している。
基本から整理しておこう。
民主制(democracy)とは「多数による支配」、すなわち「物事を多数決で決める」という手続きに関するルールである。対立概念は専制(autocracy)。「主義」ではなく「制」を付ける方が用語として適切だろう。
何を多数決で決めてよいか(あるいは個人の自由に委ねるべきか)、何がよい規則であるかの判断基準は、手続き概念からは出てこない。
よしあしに関する理念としては、一方に、自由主義(liberalism)があり、対立概念として全体主義(totalitalianism)がある。
共産主義は「階級」、ナチズムは「民族」を錦の御旗とする、いずれも全体主義だ。
あらゆる全体主義を忌避する立場からは、民主プロセス(多数決)の場に、わざわざ外部の全体主義勢力を浸透させるというのは、自傷行為以外の何ものでもない。
「民主主義の成熟」ではなく、むしろ「民主制へのウイルス注入」というべきである。また、全体主義勢力は、「共生と連帯」の対象ではなく、掘り崩し、倒すべき対象だ。
個々の中国人が「いい人」かどうかといったことは問題ではない。
民主党の議員たち、汚沢ガールズなどもみな「いい人」だと思う。しかし汚沢が恐くて、誰も声を上げられない。間違った法案にも、指示されるまま、次々賛成していくのだろう。
そして、中共の恐ろしさは汚沢などの比ではない。

北京五輪に反対する脱北者らを襲う中国人「留学生」。2008年4月27日、ソウル。(時事)

イザ!ニュース
鳩山首相、外国人参政権「合意形成目指す」
2010/01/16 19:11
鳩山由紀夫首相は16日の民主党大会であいさつ……詳細は以下の通り。
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「また、在日韓国人の地方選挙における選挙権問題について、政府として法案提出を検討することといたしておりますが、わが国の民主主義の成熟と、諸国民との共生と連帯を目指した取り組みとして、連立与党の合意形成を目指してまいりたいと考えていきます」
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イザ!ニュース
民主・鳩山氏「定住外国人に参政権くらい付与されるべきだ」
2009.4.20 22:49
民主党の鳩山由紀夫幹事長が、インターネットの動画サイト「ニコニコ動画」に出演し、永住外国人への地方参政権付与が必要だとの認識を示した上で、「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」と指摘していたことが20日、分かった。
鳩山氏は「定住外国人は税金を納め、地域に根を生やし、一生懸命頑張っている。(地方)参政権くらい、付与されるべきだ」と述べた。動画への出演は17日。
