潮匡人氏のリベラル派批判―知力と体力 |
古森義久氏がブログで、潮匡人『日本を惑わすリベラル教徒たち』 (産経新聞出版、2009年)を紹介、推薦していた。
私も雑誌連載中、愛読していた一人である。アマゾンの「内容紹介」にこうある。
『正論』連載の「リベラルな俗物たち」待望の単行本化。
俎上に載せられたのは、姜尚中・森永卓郎・井上ひさし・高橋哲哉・半藤一利・保阪正康・井筒和幸・中沢新一・渡邉恒雄・上野千鶴子・宮台真司・立花隆氏の12人。いずれも現在のマスコミ界やアカデミズムの世界で活躍している人たちです。……
この12人のうち、立花隆氏については、私は大学1,2年の頃愛読した(その後疎遠になった)。井上ひさし氏の本も、高校時代、何冊か読んだ記憶がある。他の10人については、率直なところ、ペラペラめくって読むのを止めたのが数人、後は全く作品や論文に接したことがない(カバー写真の上から2番目は誰か分からない)。
潮氏は論理展開も見事だが、膨大な資料(この場合、駄文)を読み通し作品に昇華させる能力、すなわち怒りを正のエネルギーに転嫁する能力も瞠目すべきものがある。
私もかつて『諸君!』の求めに応じて伊豆見元批判を書いたことがあるが(2005年3月号)、年末に編集部からどっさり資料が送られて来、「正月早々、伊豆見氏の文章を大量に読まされるのか」とげんなりした記憶がある。
潮氏は政治論議を肴に、平気で明け方4時、5時まで飲むタイプで、その点でも私は叶わない。
国家基本問題研究所の会合でよく一緒になる。
なお、下記エントリ参照。
■「北朝鮮ブローカー」批判を理由に潮匡人氏の首を切った(?)聖学院大学
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/1119518/
■田岡俊次(元朝日新聞記者)と潮匡人氏のやりとり
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/803137/