「人道支援はして欲しくない」(ある女性脱北者) |
12月20日、ソウル市内で脱北者4人から話を聞き、意見交換した。4人とも、北朝鮮向けの民主化ラジオ放送局「自由北韓放送」に務めている。
同放送には、近年、米政府が財政支援しており、日本でも「救う会」が中心になって「『自由北朝鮮放送』支援日本委員会」を立ち上げ、資金カンパしてきた(私も同委員会理事の一人)。
李明博政権に望むことはあるかと質問すると、若い女性の脱北者が次のように力説した。
食糧援助など、金正日体制延命につながる支援はして欲しくない。人民たちは、密売などで、食べていくすべを身につけている。「人道支援」など要らない。
確かに、外部からの「食糧人道支援」は、主に国家保衛部など弾圧側の体力維持や密告・摘発の報償として使われる。日本の政治家も傾聴すべきだ。
【ついでに】
意見交換後、脱北者たちと連れだって、北朝鮮風の鍋料理店に行った。経営者も北出身だという。最後に冷麺の麺を入れた。キムチも旨い。