北の“水攻め作戦”への対応-「友愛」か「駆除」か |
下記コラムおよびニュースについて
北朝鮮当局が、この同胞殺害を謝罪することはないだろう。
開き直っていれば、その内、韓国政府や現代財閥会長らが、「暖かい談話をかわしつつ、請願をすべて解決して下さる」よう、金正日「国防委員長」にすり寄ってくるというのがこれまでの通例だったからだ。
金正日と“侍女”玄貞恩(「現代」会長)
が、幸い、「こんなことをやる人間らに、南韓人の生命を任せる金剛山観光や開城工団事業をなぜ続けねばならないのか、誰かが説明して見よ」という趙甲済氏の正論に共鳴する若者が徐々に増えてきているとも聞く。
オバマ政権、李明博政権、鳩山政権いずれも、北に対し「友愛」外交で臨みかねない危うさがある。
金正日一派に対しては、蚊やダニと同様、「友愛」ではなく「駆除」をキャッチフレーズにせねばならない。
趙甲済ドットコム(統一日報の翻訳より)
臨津江ダム放流は北の「水攻め作戦」か
鉄砲水で子ども含むキャンプ・釣り客6人行方不明
2009年09月07日 15時45分
……こんなことをやる北側に対して和解協力の次元で中断された「金剛山観光」を再開すべきだと主張する人々はいったいどんな人性を持っている人間なのか? こんなことをやる人間らに南韓人の生命を任せる金剛山観光や開城工団事業をなぜ続けねばならないのか、誰かが説明して見よ。
国防部長官も代わったから、北側のこういう挑発に対して厳しく対応せねばならない。これが水攻め作戦ではなく何なのか? 責任者の処罰、損害賠償を北側に要求し、応じないと韓国人の入北を全面禁止しなければならない。
こんな北側が「金剛山ダム」を建設するのに対応して、全斗煥政権が「平和のダム」を作ったのを「反共騒動」だったと非難した人々が、金正日を糾弾する先頭に立つべきだ。彼らに良心があるなら。
www.chogabje.com 2009-09-06 15:55
イザ!ニュース
北から“水攻め”? ダム放流で韓国大騒ぎ
2009/09/07 19:13更新
【ソウル=黒田勝弘】ソウル北方の南北境界線を流れる臨津江(イムジンガン)で起きた突然の増水事件は、北朝鮮による“水攻め”の脅威として韓国世論を驚かせ、北朝鮮に対する不信感が改めて広がっている。
韓国では1980年代に、「ソウル水没の脅威」に備えた防衛用のダム建設が国民キャンペーンで推進されたことがあるが、今回の事前通告のない未明のダム放流に軍事的意図を感じる見方も出ている。
事件は6日未明、南北境界線の臨津江の水位が急に2メートル以上も上昇し、河原のキャンプ客や釣り人が流され、6人が死亡・行方不明となった。自家用車も流され、軍事訓練中の戦車が立ち往生するほどだった。
関係当局によると、この突然の増水は南北境界線の北、約42キロの上流にある北朝鮮の大型ダム「黄江(ファンガン)ダム」の放流が原因とみられるが、韓国側には事前通告はなかったという。南北間には事前通告の合意があるものの、ほとんど守られておらず、臨津江水害防止のための協議にも北は応じていない。
今回、世論が気にしているのは安全保障上の心配だ。北朝鮮領の臨津江上流には黄江ダムを含む5つのダムがあり、貯水量は推定5億トン。これが“水攻め作戦”に使われた場合、下流の韓国側はソウル北方一帯が広範囲に水浸しになる。
北朝鮮による「ダムを使った水攻め作戦」は、軍事政権の全斗煥(チョン・ドファン)大統領時代(80~88年)に問題になったことがある。臨津江より東側の北漢江の上流で、北朝鮮側に大型の金剛山ダムが建設され、これが水攻めに使われるとソウルが水没すると騒がれた。そして防衛のために、南北境界線の南側に「平和ダム」を「国民献金」で建設することが計画された。
当時、野党や反政府派は「政権維持のため北の脅威をあおっている」と非難。途中で工事が中断するなど難航したが、その後、金剛山ダムの危険性が事実と分かり、規模を拡大して完成した経緯がある。
今回の事件をきっかけに、南北境界線の他の河川で計画がストップしているダム建設を再開すべきとの声が高まっている。
イザ!ニュース
ダム放流で韓国政府が北朝鮮に謝罪要求
2009/09/08 12:18更新
北朝鮮が予告なしにダムから大量の放流を行い、韓国北部の臨津江でキャンプ客ら6人が死亡・行方不明となったことについて、韓国統一省の千海成報道官は8日、北朝鮮当局の「十分な説明と謝罪」を要求した。韓国国内では、政府がすぐに北朝鮮に対して謝罪要求しなかったことへの批判が出ていた。南北間の対話ムードに影響を与える可能性もある。
北朝鮮側は7日午後、韓国側に対し「水位が上がったため緊急放流した」と説明。しかし報道官は、最近はダム周辺で降雨は確認されていない上、北朝鮮側が人的被害に言及しておらず、納得できないと語った。
臨津江の急激な増水により6日朝、子ども1人を含むキャンプ客ら6人が流されて行方不明となり、うち3人が遺体で見つかっている。(共同)
こちらは、静かに水をたたえた皇居の壕と丸の内のビル群 。
イザ!ニュース
ダム放流で食い違う南北の主張 韓国で北への反発強まる
2009/09/08 19:58更新
【ソウル=水沼啓子】ソウル北方の軍事境界線を流れる臨津江(イムジンガン)で、急激な増水により韓国のキャンプ客ら6人が死亡・行方不明になった問題で、原因となった北朝鮮によるダム放流について南北の主張が大きく食い違い、韓国国内で反発が強まっている。
韓国側は7日午前、原因究明と再発防止を求めて北朝鮮側に通知文を送付。北朝鮮側は「臨津江上流のダムの水位が上昇したため、5日夜から6日未明にかけて緊急放流した」と認めたが、謝罪の言葉はなかった。
韓国統一省によると、臨津江流域では8月26、27日に346ミリの降雨があったが、それ以降は雨は降っていない。緊急放流を必要とするほど水位が上がっていたとは考えにくく、北朝鮮側の主張は疑わしい。
専門家らの間では、ダム自体に原因があったとする見方が多い。ダムは今年2月に完工したばかり。亀裂や稼働中の事故などで補修・整備を必要としたため、緊急放流したのではないかと指摘している。
こうしたことから、韓国統一省は8日、「北朝鮮の通知は深刻な人命被害にまったく言及がなかったことを大変遺憾に思う」などとする報道官論評を発表し、北朝鮮当局に「十分な説明と謝罪」を要求した。
一方、韓国国内では、北朝鮮の無断放流に備えて設置されている無人警報装置が事故当時作動しなかったことで、管理者責任を追及する声も高まっている。