民主党マニフェストにおける「北朝鮮問題」 |
民主党が昨日「マニフェスト」(政権公約)を発表した。
この内、拉致問題については、さる6月12日、家族会、救う会代表が中井洽(ひろし)拉致問題対策本部長、松原仁副本部長と面会し、下記の要請を行った。両氏とも、超党派の「拉致議連」幹部でもある。
■総選挙の政権公約に関する要請
1.「拉致問題は国政の最優先課題の一つであり、被害者の生存を前提に国の責任で全員救出する」と政権公約に掲げていただきたい。
2.北朝鮮は、昨年8月の拉致被害者の調査やり直し約束を一方的に破棄し、ミサイルを発射、核実験を行いました。これに対し、家族会・救う会では、モノ、カネ、ヒトの流れを断つ全面制裁を発動し、すべての拉致被害者を救出するというわが国の強い意思を伝えるべきと要求しました。「北朝鮮への全面制裁の発動」を政権公約に掲げていただきたい。
面談の模様は、下記エントリ参照。
民主党・中井洽、松原仁議員と面談……
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/1084011/
一部、再掲しておく。
この両議員などが、政権中枢を占めてくれるなら、民主党政権も大いに歓迎なのだが、遺憾ながら、一群の化石左翼(旧社会党系)をはじめ、“金正日の番頭”川上義博(旧自民党)、“京都のクリストファー・ヒル”前原誠司など、北朝鮮認識が中学生以下の議員が民主党には多数いる。
しかも、北朝鮮認識が幼稚園児以下の社民党と組むという悲惨な連立政権像まで提示されている。
他の民主党関係者にも、「福島瑞穂法務大臣というホラー・ストーリーもあるが」と水を向けたところ、「バカな。あってはならない。もちろん、選挙結果次第だから、自民党にもしっかり手を伸ばす必要がある。その意味で、民主党政権というのは、政権再編と一体だ。与党にいることが至上命題の自民党参院議員(特定組織推薦候補)などは、ぐっと傾いてくるはずだ。もっとも、選挙前に、社民党を切るなんて言えないが」等々の話だった。
53.北朝鮮の核保有を認めない
○北朝鮮が繰り返す核実験とミサイル発射は、わが国および国際の平和と安定に対する明白な脅威であり、断じて容認できない。
○核・化学・生物兵器やミサイルの開発・保有・配備を放棄させるため、米韓中ロなどの国際社会と協力しながら、貨物検査の実施を含め断固とした措置をとる。
○拉致問題はわが国に対する主権侵害かつ重大な人権侵害であり、国の責任において解決に全力を尽くす。
言葉はそれなりに力強いものの、遺憾ながら具体論に乏しく、「全面制裁」という言葉も入っていない。その点大いに不満だが、結局のところ、民主党政権内で誰が対北政策のイニシャティブを取るかという“ヒト”の問題に帰着するだろう。
社会党出身で日教組の力点候補「ネクスト外務大臣」鉢呂吉雄がそのまま外相に就くようでは話にならない。
浅尾慶一郎参院議員の除名で空白となっている「ネクスト防衛大臣」の行方も注目される。
九頭竜川。好天の日は鮎釣り客を多く見かける。向こうの橋は北陸自動車道。今日はあいにく、「鉢呂外相」を懸念したかのような曇天。