社民党・共産党まで賛成した「制裁強化・安全保障に万全」決議 |
下記ニュースについて
衆院本会議において、北朝鮮の核実験への「抗議決議」が全会一致で通った。
政府に対し、「制裁を強めるなど断固たる措置をとる」よう求めた部分に、当初、社民党や共産党は難色を示したようだが、最終的に同意した。
これまで「制裁」と聞くと条件反射的に反対してきた志位“パブロフの”和夫や福島“現実を”みずほにとっては、実に身を切られるような決断だったと思う。選挙を前に、彼らも世論の風圧に膝を屈せざるを得なかったのだろう。
「制裁を強める」は、当然、モノ・カネ・ヒトにわたる全面制裁と解釈すべきである。
決議は、政府に対し、「我が国の安全を確保すべく万全の措置を講ずるべき」とも要求している。
これを、敵基地攻撃力の整備をも促したと解釈しないのは、怠慢以外の何ものでもない。予算は、安保理制裁決議を完全履行しない国に対する援助停止でまかなえばよい。
早速、具体化に踏み出すべきだ。「スピード感のある対応」を求めたい。
産経新聞
北核実験 北朝鮮への衆院抗議決議の全文
2009/05/26 14:16
衆院本会議が26日午後に可決した北朝鮮に抗議する決議の全文は次の通り。
北朝鮮核実験実施に対する抗議決議
5月25日、北朝鮮は、国連決議や六者会合共同声明、更には日朝平壌宣言に明確に反して、2回目の核実験を強行した。
この暴挙は、先般のミサイル発射と並び、我が国を含む地域の平和と安定を脅かすものであり、我が国政府は、国際社会と連携しつつ、我が国の安全を確保すべく万全の措置を講ずるべきである。
同時に、度重なる核実験は、国際的な核不拡散体制に対する重大な挑戦であり、唯一の被爆国の我が国としては、決して容認できるものではない。特に、最近の核廃絶の気運の高まりに逆行するものであり遺憾の極みである。北朝鮮に対し、これまでの諸合意に従い、すべての核を放棄し、国際社会の査察を受け入れ、朝鮮半島の非核化に取り組むよう要求する。
政府は、北朝鮮に対して制裁を強めるなど断固たる措置をとるとともに、拉致問題、核、ミサイル等、北朝鮮との諸懸案を解決すべく、国際社会の理解と協力を得つつ、外交努力を倍加すべきである。
右決議する。
2009年5月26日13時54分 読売新聞
北核実験への抗議決議、衆院で採択…制裁強化も提起
衆院は26日午後の本会議で、北朝鮮の核実験に抗議する決議を全会一致で採択した。同様の決議は参院でも27日に行われる予定だ。
決議は、核実験を「国際的な核不拡散体制に対する重大な挑戦で、決して容認できない」と非難する内容だ。日本政府に「北朝鮮に対して制裁を強めるなど断固たる措置を取る」ことや、外交努力を強化することを求めた。
共産、社民両党は制裁強化の明記に難色を示していたが、社民党は核実験強行という問題の重大性を考慮し、議運委理事会で賛成を表明した。共産党は同理事会では反対の意向を示したが、党で改めて検討した結果、「抗議の態度を示したい」と賛成に転じた。
決議案には当初、オバマ米大統領が「核兵器のない世界」を提唱したことを踏まえ、核廃絶への取り組み強化も盛り込まれる予定だったが、最終的には北朝鮮非難の内容に絞った。