つづく中川バッシングと国連本部の情景 |
下記「ニュース」(?)について
中川昭一財務相が、「好きに歩き回った」あげく、石像(下写真)に触れるなど「博物館でも、政府代表とは言い難い姿をさらしていた」という。
テレビでも繰り返しやっていたが、こんな話(正確とも言い難いが)にニュース価値があるのか。
この調子では、「中川が赤信号なのに道路を横切っていた」とか「手を洗わずにトイレから出た中川がそのまま各国要人と握手していた」といった「政府代表とは言い難い姿」を伝える関係者証言も次々出てくるのだろう。
ところで「マナーの欠ける行い」が公然と見られる国際的な場がある。ニューヨークの国連本部サロン・スペースだ。
“ノー・スモーキング”の表示の前で、平然とタバコを吸っている外交官が何人もいる。誰も咎めない、というよりそんな雰囲気ははなからない。
まさに、相互不干渉(御意見無用)、柔軟な検証(事なかれ主義)をモットーとする国連らしい“無法地帯”である。
毎日新聞
2009年2月21日
中川前財務相:バチカン博物館でマナー違反 石像触り警報
【ローマ藤原章生】ローマで開かれた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、ろれつが回らない状態で記者会見に出席し、辞任に追い込まれた中川昭一前財務・金融担当相が、会見直後に訪れたバチカン博物館で陳列品の石像に触れるなどマナーの欠ける行いをしていたことが、同行者らの証言でわかった。中川氏は博物館でも、政府代表とは言い難い姿をさらしていた。
今月14日午後4時(日本時間15日午前0時)すぎ、ローマ中心街のホテルで、眠り込みそうな表情で会見を終えた中川氏は、その足で博物館に向かった。イタリアを去る間際の2時間の「視察」で、当初から予定に組み込まれていた。
財務省職員を伴った中川氏を現地の大使らが案内する形で、一行10人は博物館職員と共に館内を回った。午後4時の閉館時刻を30分ほど過ぎていたため、一般客はいなかったという。
その際、中川氏は館内を好きに歩き回った。触ることを禁じられている石像を2回ほど触り、一度は警報のブザーが鳴った。
疲れていたようだが、酒臭くはなく、酔っている様子はなかったという。同行した上野景文駐バチカン大使は「確かに、天皇陛下が(礼儀正しく)視察するような形でなかった。美術が好きで触ってみたかったようだが、周囲が振り回されたり、騒ぎになるようなことはなかった」と話している。
The statue of Laocoön and His Sons
イザ!ニュース
2009/02/22 配信元:サンスポ
中川氏、バチカン博物館で“美術品お触り”の真相
辞任した中川昭一前財務相(55)に21日、新たな“脱線行為”が明らかになった。失態を演じたG7(先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議)での記者会見後、見学したバチカン博物館で、美術品の周囲に設けられた柵を乗り越えるなどしたというもの。同日、ローマ法王庁(バチカン)関係者の話で分かった。これは“もうろう”というより“酩酊”。風邪による体調不良という理由はますます怪しくなってきた。
マナー違反というにはあまりにお粗末。中川氏は、世界有数の収蔵品を誇るバチカン博物館でも醜態をさらしていた。
ローマ市内のホテルで14日午後4時5分(日本時間15日午前0時5分)、“もうろう”会見を終えた中川氏は、その足でバチカン博物館へ。約3時間半後のローマ出発までの時間を利用し、“視察”を行った。
本人の希望で事前に日程に組み入れていただけに、財務省幹部やバチカン博物館の職員らをお供に、作品を鑑賞すること約1時間半に及んだ。だが、その間にとんでもない行動に出ていた。
ローマ法王庁関係者によると、大蛇に襲われるギリシャ神話の登場人物をかたどった有名なラオコン像(上写真)にたどり着いた際、周囲にめぐらされた柵を大胆不敵にも乗り越えたという。即座に警報が鳴り響く事態に。さらに、触れてはいけない美術品にも、素手で1、2回触った。
しかし、いずれの場合も博物館職員は問題行為ととらえず、制止することはなかった。またバチカン側も今後、中川氏に抗議などをする考えはないという。
そこで、サンケイスポーツ連載「突撃! 永田町」でおなじみの政治評論家、有馬晴海氏は「(風邪)薬のせいであるわけがない。この国を担う者は、お酒を飲んではいけないときがある」と中川氏サイドが否定している“飲酒疑惑”にあらためて目を向けた。
さらに有馬氏は、野党間に中川氏へ「議員辞職」を迫る動きがあるとした上で「自分のためにも、1度議員を辞めてケジメをつけ、次期衆院選で有権者に審判を仰ぐのもいいかもしれない」と議員失格のラク印を押した。