田母神俊雄・航空幕僚長の問題論文について |
明日12日で、極東国際軍事裁判(東京裁判)の判決からちょうど60年になるという。
ナチス・ドイツとの秘密合意に基づき、東西からポーランドを挟撃・分割することによって第二次大戦の火蓋を切ったソ連、戦後も東欧諸国はじめ各地で侵略・占領・破壊行為を続けた「悪の帝国」ソ連が、事もあろうに検察側に立って日本を裁いたという事実が、あの「裁判」の茶番ぶりを象徴している。
遅ればせながら田母神俊雄氏(執筆時、航空幕僚長)の“問題論文”を読んだが、氏が最も言いたかったであろう次の結論部分など、まったくその通りだ。
東京裁判はあの戦争の責任を全て日本に押し付けようとしたものである。そしてそのマインドコントロールは戦後63 年を経てもなお日本人を惑わせている。日本の軍は強くなると必ず暴走し他国を侵略する、だから自衛隊は出来るだけ動きにくいようにしておこうというものである。
……
自分の国を自分で守る体制を整えることは、我が国に対する侵略を未然に抑止するとともに外交交渉の後ろ盾になる。諸外国では、ごく普通に理解されているこのことが我が国においては国民に理解が行き届かない。
……
私たちは輝かしい日本の歴史を取り戻さなければならない。歴史を抹殺された国家は衰退の一途を辿るのみである。
論文には、いくつか表現の不備(「日米関係は必要なときに助け合う良好な親子関係のようなものであることが望ましい」等)や、複雑な事象をあまりに性急に割り切ったような部分が見られる。精緻化の余地が少なからずあるという気がした。
しかし、退職金の自主返納を求められねばならないような犯罪性、職務怠慢とはまったく無縁の内容だ。
退職金を云々する政治家や評論家は頭がおかしいのではないか。あるいは中国政府に気を遣いすぎて、他に気が回らないのか。
歳費や大臣給与を国家に返納すべきなのは、河野洋平や加藤“5人を北に返すべきだった”紘一ら、盲目的媚中媚朝派というべき連中だ。
河野は、官房長官時代の「河野談話」その他でわれわれの父祖に集団レイプ犯の濡れ衣を着せた上、外相時代、確か110万トン程度の食糧を北朝鮮にただ取りされた実績を持つ。
河野には、税金を使ったこの食糧支援分についても、国庫に返納させねばならない。
※ 写真は、11日、参院外交防衛委員会で参考人質疑に応じる田母神・前航空幕僚長。