より質の悪い小沢氏の 「官尊民卑」 |
産経新聞の阿比留記者が、昨日(1月16日)の小沢記者会見の模様をブログで紹介している。
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/453007
テレビカメラを見据え、国民に対してきちんと説明する自信がないから、質問した記者個人に対して、突っかかったり、からんだり、揚げ足を取ったりというあたりに、小沢民(しょうたくみん)という男の器の小ささが表れている。
昨日もニュース映像に即して書いたが、「総理大臣はじめ国務大臣はぜんぶ本会議に出席していますか。あなた、してる? 返事! してないでしょ!してないでしょ!」と必死の形相ですごむあたりが、とりわけ見どころだった。
新聞記者も国民の一人ではないかと思うのだが、それに対して「返事!」とは、民主国家の政治家として実に見上げた態度だ。このシーンなど、今後、繰り返し流してもらいたい。
自分を批判する日本のメディアは「官尊民卑」らしいが、中国一党独裁政権のトップに媚びを売り、日本の記者に突っかかる自分こそ「官尊民卑」の標本、しかも外国の官を尊び自国の民を卑しむという点で、遙かに質が悪いのではという反省などこの人に求めても無駄なので、とりあえず、記者の皆さんには、この調子で小沢氏をどんどん挑発し(といっても、聞かれたくないことを普通に聞くだけでよいのだが)、本性をさらけ出させて欲しい。
《以下、阿比留ブログより転載》
記者 本会議退席に批判を浴びている。説明してほしい。「自ら変わらなければいけない」と言ったが、退席すると変わったのか見えづらい。どの程度、変身したのか。
小沢氏 ちょっと質問の意味が分からないのだが、それは、本会議を日程の都合で退場したのはけしからんという前提でおっしゃっているの?
記者 理由について。
小沢氏 理由はご承知の通り、選挙戦があったでしょ。大阪で。あれは前からの約束で。
まあ、せっかくのあれだから答えします。ひとつは、前から新党日本の田中代表と一緒に大阪の知事選の応援に行くと。あの時間に約束をしていた。
選挙での約束は1番、私は違えてはいけないものだとずっと考えているし、そう思っている。
もちろん、もうひとつは、テロ給油、米国の軍艦等に給油をするという新法だが、これを多分、あなた方、今のあなたの話では大事な法案に採決の時までいなかったということの多分、前提で話していると思うが、私どもにとって、これは国民のためにも、民主党にとっても大事な法案だとは思っていない。否決したでしょ、だから。国民の生活にとって大事なものなら賛成する。
だから、日程上も、もちろん日程が間に合えば最後までもちろんいたと思うけれども、選挙の日程ということがあったし、私は反対の意思表示をすでにいたしている。参院でも否決、民主党が中心に否決している。あとは3分の2の数合わせの本会議でしかない。
結果は目に見えて分かっていることでございます。私は議員としてワン・オブ・ゼムとして本会議等に参加しなければならない、そのことについてはそう思っているが、党首としての私の活動については自分なりの優先順位を決めて、その時、その時、判断して活動しており、今、申し上げたような理由で、内外批判があるおっしゃったが、私はそこはよく理解できません。
特に給油新法は、一部マスコミ、賛成の方もあるかも知れないが、一部マスコミと政府自民党が大事だ、大事だと言っているだけで、私どもにとっては、国民にとっても民主党にとっても大事なものとは思っていないし、だからこそ参院、多数あったから否決したと。ということを冷静に考えていただければ、お分かりと思います。
それからもうひとつ。前にも申し上げましたけれども、総理大臣はじめ国務大臣はぜんぶ本会議に出席していますか。あなた、してる?返事。してないでしょ。してないでしょ。
すると総理や国務大臣は議員であって本会議に出席しなくても何もあなた方は批判しないで、野党の私だと批判するの?あの人らよりよっぽどオレ、忙しいよ。そういう官尊民卑な発言というのは、ボクはちょっとマスコミとしてはいかがと思いますよ。批判するなら、両方、きちっと批判しなきゃ。
大臣だから忙しいなんて、そんな与党政府の言うことを真に受けて、あなた言っているわけではないでしょ。大臣ならいいの?出なくて。そこをきちんとダメだと言うのだったら、そこもビシッと言ってもらわないと。マスコミは。そうでしょ。
総理も国務大臣も呼ばれた委員会しか出ていないでしょうが、普段、ほとんど。私は国務大臣の時も本会議に出た。出たけれども、大多数の今、現状でも、今まででも出ていないでしょ。呼ばれた時だけでしょ。出るの。それをまったく批判されないっていうのは、私にはさっぱり理解できない。
それで私が一生懸命、大阪の知事選挙の前々からの日程を、それは大衆との約束だよ、いわば。選挙っちゅうのは。だから、その意味で、それこそ国民のために大事な大事な法案で、私の1票もまた大きな意味を持つんだという意味で、私自身がこれは必要だと判断した場合には、それを優先して出席することになるでしょうし、今のような理由と経過でございます。このような経過でございます。
記者 党では禁足が出ていた。手続き上、問題はなかったか。
小沢氏 私は党首として、さっき言ったように、自分がやるべき仕事、行動のプライオリティーを、優先順位を自分自身できちんと判断してやっております。ですから、私が選挙応援に入ったり、あるいは地方を行脚したりするのを、どこかに届け出てやんなきゃならないというたぐいの話ではないと思っておりまして、私には私の役目がある。それを私自身が判断して行動しているということでございます。
ただ本会議うんぬんの件を言えば、さっき言ったように、国務大臣、政府のおえらいさんだから結構でございますよ、野党の党首だからけしからんですよ、という論理はどう考えても、マスコミがそれを言うとしたらおかしいと思います。
記者 本会議の関係で鳩山幹事長が「お詫び」したが。議会制民主主義での国会議員のつとめは。どういう優先順位の判断か
小沢氏 鳩山幹事長が何をいったか、それはわかりません。鳩山幹事長の話については、鳩山さんに聞いてください。
それから、あまりに初歩的で答えにくいが、さっき言ったように、党首は党首としての務めがある。ね。そうでしょ。ワン・オブ・ゼムの議員として出席しなければならない、どうしても出席しなければいけないこともある。
しかしそれ以上に自分が党首としての役目としてやらなければならないこともある。分かるでしょ、当然。あんた、分かんねえ?当然でしょ。
だって、党首というのは、そういう、いろんな、もろもろの、最終的には政権を目指してその役割を担うのが党首でしょ。ですから、もう必然的にその優先順位というのは、その役割に応じた優先順位というのがあると思いますよ。国民のみなさん、まったく理解してくれていると思いますよ。
それを何か、よくそんな質問をされているのは、よくボクは分からないんだけどね。当然だと思いますし、何回も言うけど、何であんた方は総理大臣や国務大臣のこと言わないの?そんなに権力におもねっちゃだめだよ。マスコミは。野党のボクのことだけわーわー言って、何で国務大臣や総理のことをいわないの?あの人らよりボクの方が忙しいよ、はるかに。役割も大きいし。そうでしょ。
何だかよく、ボクには分かりません。ただボクは、15,6年間、ぼくは当選してから1回も本会議を休んだことはなかった。その後、日米交渉やらいろんなそれぞれの役割について、そしてその本会議に出るということと、役割の仕事のかねあいの中で自分なりに優先順位をつけてきた。
それはだから、そうでしょ、与党の人たちだってそうでしょ。国務大臣や総理大臣もそんなに忙しいと思わないけれど、私は。だけどこっちが大事だ、あっちの方が大事だと言って、理由を聞けばそういうことじゃないの?そうでしょ。国務があるからっつーんじゃないの?理由聞けば。そうじゃないの?
記者 禁足をかけるほどの時は国務大臣も出ている。
小沢氏 禁足をかけるとか、かけないとかっていったって、それは党内的、国会運営の話でしょ。
記者 重要な法案だから、禁足をかけたのでは
小沢氏 法案?法案としてボクは重要だと思っていませんよ。重要なら賛成するよ。国民にとって何も必要ないとボクは思っています。
記者 賛成、反対の意思表示もあるだろうし、3分の2のラインも動く。
小沢氏 動くったって、決まっているじゃないの、議席が。そうじゃないの? 決まっているでしょ、議席数は。さっぱりよく分からないな。分かるあなた?
外国人記者 渡辺恒雄です。
小沢氏 ははは。渡辺恒雄?
記者 渡辺恒雄?
外国人記者 の、プロパガンダです。
小沢氏 あっはっはっ。はい、ありがとう!