バラク・オバマとトニー・ブレア |
保守系オピニオン誌『ウィークリー・スタンダード』で鋭い選挙分析を見せるジョナサン・ラスト記者が、ニュー・ハンプシャー州(来週8日に予備選が行われる)で開かれた民主党集会の模様を報告している。
http://www.weeklystandard.com/Content/Public/Articles/000/000/014/560aonkg.asp
ヒラリーが、例によってバラク・オバマの経験不足やジョン・エドワーズの非具体性を当てこすったところ、一部でブーイングが起こった。一方、オバマが登場すると割れんばかりの拍手で、その演説も、内容はともかく、自信に満ちた力強いものだったという。
ラスト記者は、次のように書いている。
候補者として、あらゆる問題点や脆弱性があろう。が、オバマは演説ができる。彼はしばしばビル・クリントンに喩えられるが、演説家としては、むしろトニー・ブレアに似ている。力を最高度に発揮した時、ブレア同様の磁力と厳粛さを感じさせる。昨夜は、そうしたパフォーマンスの一つだった。今夜もそうだった。
オバマが、今後4週間、昨日今日のような調子を保つなら、ヒラリー・クリントンは、いよいよ窮地に陥るだろう。
ブレア前英首相は、テロとの戦争においては、ほとんどブレのないハードライナーだった。その点、オバマは見劣りがする。が、確かに演説家としては、ヒラリーやエドワーズと違い、オバマには真摯な姿勢が窺える。
ちなみに、トニー・ブレアは、オバマ(46才)より若い43才で首相に就任した。オバマが、年齢的に若すぎるということはないだろう。