秋の例大祭と首相の靖国神社参拝 |
理念を重視する政治家なら、世論調査に動かされてはならないが、この結果は安倍首相にとっても追加資料として重要だろう。時事通信の世論調査は、個別面接方式で、電話方式のものより信頼度が高いとされる。
外務省も企業人も、安倍首相が靖国神社秋季例大祭に参拝することを所与として、「対中危機管理」に当たらねばならない(韓国については、何の危機管理も必要ない)。
安倍首相の最側近議員の一人は、首相が8月15日に玉串料奉納に留めたのは、秋季例大祭には自ら赴くことを前提にした行為だと語っている。おそらくそうなのだろう。
時事 2013/09/13
靖国参拝見送り「適切」6割=秋季例大祭は46%容認−時事世論調査
時事通信の9月の世論調査で、安倍晋三首相が終戦記念日の8月15日に靖国神社参拝を見送った判断の是非を尋ねたところ、「適切だ」と答えた人は59.9%に上り、「適切ではない」の22.7%を大きく上回った。
一方、10月の秋季例大祭に合わせた首相の参拝については、「参拝してもよい」は46.1%、「見送った方がよい」は38.6%と、容認する意見の方が多 かった。中韓両国の特に強い反発が予想される終戦記念日を避ければ参拝しても構わないと考える世論の存在がうかがえる。
首相が全国戦没者追悼式の式辞でアジア諸国への加害責任や反省に触れなかったことへの評価は、「支持する」50.4%、「支持しない」28.5%だった。調査は6~9日、全国の成人男女2000人を対象に個別面接方式で実施し、有効回収率は64.7%。