正しい行動をして、しかも「反日祭り」を楽しめる−河野談話修正の二重のメリット |
パックネ氏が安倍首相に求めているのは、河野談話の材料となった元慰安婦という人々の「証言」を再検証せず(「歴史の真実は生きている方々の証言だ」)、平和憲法(敵前逃亡憲法)、河野談話、村山談話の堅持を表明し、日本の教科書に慰安婦強制連行という虚偽を書かせること(「次世代に正しい歴史を教えること」)、そうすれば韓国側は、虚偽を並べた「慰安婦問題に関する展示会を開催、外国メディア対象のプレスツアーも実施」といったディスカウント・ジャパン(日本貶め)キャンペーンは続けるものの、たまの首脳会談くらいは行ってもよい、ということだ。
こうした韓国側の要望に配慮して、河野談話の見直し(強制連行はないと明記した新官房長官談話を出す)を中止するなら、数十年来の過ちを繰り返すことになる。
日本は言論の自由がある民主国家だ。虚偽を排して国の名誉を守れという声が高まることはあっても収まることはない。世論を受けて河野談話見直しを主張する議員が増えることはあっても減ることはない。
韓国側に妙な「配慮」をしてはならない、これが歴史の教訓だ。
相手が騒ぎ立てるなら(韓国メディアは儲ける機会と内心大喜びで、幅15センチくらいの特大の見出しを付けるだろう)、どの新聞や政治家が最も奇抜に「憤激」するか、大いに楽しめばよい。
中国共産党と違って、韓国政府は、極度に愚かではあっても、日本企業への焼き討ちを教唆するような悪辣さはない。
いま、多くの日本人が、韓国紙の日本語版ウェブサイトを通じ、向こうの「反日祭り」ぶりを、呆れつつも、いい酒の肴と重宝しているはずだ。
河野談話を見直したとたん、「反日祭り」は爆発的に盛り上がるだろう。どんな痴態が繰り広げられるか、今から楽しみだ。
先人の名誉を守る正しい行動をして、しかも楽しめる。こんなよい話はないではないか。
日本政府は小心な対応を取ってはならない。日韓関係は一度カタルシスを経るべきなのであり、それはよいことである。
産経 2014.3.1
韓国大統領、河野談話検証を牽制 「3・1独立運動」式典…慰安婦漫画“凱旋”展示も
【ソウル=加藤達也】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は1日、朝鮮半島を日本が統治していた1919年に起きた「3・1独立運動」を記念する式典の演説で、慰安婦問題について「悲痛の中で生きてきた慰安婦の傷は当然、癒やされなければならない」と述べ、日本政府に慰安婦問題の解決を迫った。
朴氏は、昨年の同じ式典では慰安婦や竹島問題に触れていなかった。対日批判は就任後1年間で強硬になっており、今回の演説では初めて慰安婦問題に具体的に触れた。
朴氏は「歴史の真実は生きている方々の証言だ。政治的利害から認めないなら(日本は)孤立を招く」と主張した。平成5年の河野洋平官房長官談話の作成過程の検証を決めた日本政府の動きを牽制した。
朴氏は来年、国交正常化50年を迎える日韓関係にも触れ、「両国が関係を発展させてこられたのは(日本が)平和憲法に基づき、善隣友好を進め、村山談話や河野談話を通して植民地支配と侵略を反省する歴史認識があったからだ」と強調。安倍晋三政権に対し、憲法と村山・河野両談話の維持を求めた。
「過去の過ちを認められない指導者は未来を切り開けない」とも批判し、「次世代に正しい歴史を教えること」を要求した。
一方、韓国政府は1日、ソウルの歴史博物館で、フランスの漫画祭に出品した漫画などを扱った慰安婦問題に関する展示会を開催、外国メディア対象のプレスツアーも実施した。
「3・1独立運動」の記念日、従軍慰安婦被害を象徴する少女の像前でパフォーマンスする市民ら=1日、ソウルの日本大使館前(共同)