神奈川県知事が現代版ヒトラー・ユーゲントに補助金の不見識 |
その独裁者の指令のままに、日本などの敵に自爆精神で当たっていく盲目的戦士を育てるのが、北が朝鮮学校に与えた使命である。
もちろん、北朝鮮本国のように、言いなりにならないから生徒と親が収容所送りになる、処刑されるといったことは、日本に位置している以上、ない。
学校内における生徒同士、生徒と教師との人間的な交流もあるだろう。それは北朝鮮内においても、当局の目を盗みつつ残存する。だからといって北朝鮮体制を正当化できないのと同様、朝鮮学校の存続も正当化できない。
ドイツ人少年同士の血の通った交流もあるからといって、ヒトラー・ユーゲント(ナチス青少年団)の設立を認められないのと同様、北の独裁者に忠誠を誓う「学校」の存立自体、本来、認めてはならないものだ。
日本の教育機関は、外国籍の子供でも何ら差別せず受け入れる。日本の学校に子供を入れれば補助金が出るが、朝鮮学校に入れれば出ないという形で、生徒の移動を促進するのは、自由主義国として当然の政策だ。
知事に見識がないと、神奈川県や兵庫県のように朝鮮学校への多額の補助を出し続けることになる。住民を代表する地方議員にさらなる批判の声を期待したい。
産経 2014.4.9
【主張】朝鮮学校への補助 是正ないまま公金使うな
神奈川県が朝鮮学校の生徒に対して学費を補助する経費を新年度予算に計上した。
適正な教科書を使うことなどが支給条件だという。だが、拉致問題をめぐる記述を少し直した程度で、北朝鮮の独裁体制を支える教育内容は是正されていない。
こうした状況のまま公金を投入するのはおかしい。補助ありきの県の対応は疑問だ。
神奈川県は朝鮮学校5校に年計約6千万円の補助金を出していたが、昨年2月の北朝鮮の核実験強行を受けて支給をやめた。学費補助はこれに代わるものだ。
県は、学校側が拉致問題を扱った独自の教科書をつくり使用することなどを条件とし、県議会も教科書のほか適正な授業実施を求める決議をした。だが、授業や学校運営の実態を詳しく調べ、是正を確認するのが先だろう。
黒岩祐治知事は昨年、朝鮮学校への補助金について「北朝鮮が国際的な敵対行為を繰り返している中で県民の理解は得られない」と語っていた。なぜ是正状況が不明のまま支給を認めるのか。
朝鮮学校は、その教育内容とともに、朝鮮総連の影響下にある学校運営が問題となってきた。
東京都が昨年11月に公表した朝鮮学校の実態調査では、校長室や職員室で故金日成、金正日親子の肖像画が確認された。歴史教科書などには、北の指導者を礼賛する記述が頻繁に出ていた。
批判の強かった教科書の拉致問題に関する記述で「日本当局が極大化している」といった言葉は除かれ、改訂された。しかし、都の聞き取りに対し、学校側は「朝鮮と日本の両国間で異なる見解があることを踏まえ記述を改めた。生徒らには両論を説明している」などと回答している。
北工作員による大韓航空機爆破事件も「旅客機失踪事件」との表記はそのままだった。
朝鮮学校の教科書は北朝鮮本国の検閲の下、朝鮮総連傘下の教科書編纂(へんさん)委員会が編集してきた。これまでも、教科書の反日的な記述を訂正したといいながら、多くの学校は実際に使っていなかった問題が起きている。
神奈川県の朝鮮学校は正規の教科書改訂が間に合わず、独自の教科書をつくり、拉致問題を扱う授業を公開するという。県は学校側の説明に頼らず、授業などの継続的なチェックに努めるべきだ。