自民党は無理念・無責任の塩崎流を許すのか—河野洋平の国会招致拒否 |
塩崎氏は、「議長まで務めた元議員を招致する事例は、本人が犯罪への関与が取りざたされた以外はない」、すなわち「前例がない」を拒否理由に挙げたという。
「ふざけるな!」は山田氏だけでなく、心ある国民多くの感想だろう。河野の行為が、前例がないほどに日本の名誉を毀損した以上、前例がない対応が必要になるのは当たり前だ。それに、官房長官の地位にあるものが、虚偽の風説で他人の人格を傷つけるのは立派な権力犯罪である。
来週、国家基本問題研究所では、「河野談話の検証はまだ終わっていません」と題した意見広告を新聞各紙に出す。そこでも、河野や関係した外務官僚の国会での説明が不可欠と指摘している。
塩崎個人の無理念・無責任は今に始まった話ではないが、自民党全体が、こうした木で鼻をくくったような対応で誤魔化せる、また誤魔化すのがよいと考えるなら、急速に求心力を失うことになろう。中堅・若手から、塩崎流への異論が湧き出て欲しいところだ。
■山田宏ツイッターより
@yamazogaikuzo 2014年7月11日
14日「外交安保」をテーマに予算委員会が開かれることになり、次世代の党を代表して私も質問に立つ。検証報告もあり、また「従軍慰安婦の共同研究」「従軍慰安婦の歴史遺産登録申請」など、昨今中国もこの問題に「参戦」してきており、やはり「河野談話」は取り上げなければならない。
「日本軍が少女たちを強制連行し性奴隷にした」などという大嘘が吹聴される、唯一の根拠とされているのが「河野談話」。だが安倍内閣の検証で、「河野談話」は「強制連行」などという証拠も一切ないのに、韓国の意向を汲んで「強制性」をほのめかした「政治的妥協文書」になったことが明らかになった。
さらに重大なのは、それでも「強制連行」はなかったという姿勢で作られた「河野談話」の発表の席で、当の河野氏自らが記者の質問に答えて「強制連行はあった」と断言してしまったことが、検証報告書に記されていることだ。なぜ証拠もない『強制連行』をあっさり認めたのか。ご当人しか説明できない。
そこで昨日の予算委員会理事会で、私は河野元官房長官の参考人招致を求めた。河野さんはテレビや新聞、国内外の講演では色々お話になるが、本来は国会できちっとお話になるべきではないか。それが最長の衆議院議長まで務められ、桐花大綬章という最高位の受章をお受けになられた方の矜持だと思う。
しかし。。。たった今自民党の塩崎筆頭理事から「河野氏の招致は自民党としては行うべきでない」という結論になったという連絡を受けた。理由は、「議長まで務めた元議員を招致する事例は、本人が犯罪への関与が取りざたされた以外はない」からだそうだ。本人の意向も聞かずに門前払いとは。
全く納得いかない。河野さんも発言したいかもしれないのに門前払いとは。これが「河野談話」の問題点を鋭くしてきた自民党の安倍総裁の意向ではないはず。そして河野元衆議院議長殿。もし国権の最高機関の議長経験者としての矜持をお持ちなら、ぜひ自ら進んで国会での説明責任を果たしていただきたい。
Zakzak 2014.07.12
自民「河野隠し」の不可解 参考人招致拒否に次世代・山田氏「ふざけるな!」
政府の有識者チームによる「河野洋平官房長官談話」の検証結果公表を受け、「次世代の党」の山田宏暫定幹事長が求めていた河野氏の参考人招致について、自民党は11日、「前例がない」として拒否した。河野氏に対しては「国賊」といった批判まで噴出しているが、どうして自民党はかばうのか。不可解極まる「河野隠し」について、山田氏が激白した。
「ふざけるな! といいたい。国民の多くが河野談話に疑問を持っており、その説明は河野氏しかできない。衆院議長経験者でもある河野氏には国民への説明責任がある。自民党の門前払いは理解できない」
山田氏はこう怒りを爆発させた。
先月20日に公表された検証結果では、河野談話は歴史的事実を確認したものではなく、日韓両政府がすり合わせた政治文書だったことが分かった。加えて、河野氏が証拠もないのに、記者会見で「(強制連行の)事実があった」と独断で答え、それが韓国による日本攻撃の根拠となり、日本と日本人を貶めていることが明らかになった。
このため、山田氏は10日の衆院予算委員会の理事懇談会で、14日の予算委員会に河野氏を参考人招致するよう求めた。すると翌11日、自民党の塩崎恭久理事から招致を拒否する連絡があったという。山田氏が語る。
「塩崎氏は『元議員を招致する事例は、本人が犯罪への関与が取り沙汰された以外はない』と説明した。そこで、私は『河野氏に意向を聞いてください』と申し入れた。もし、歴史法廷があれば、河野氏は詐術罪を問われている。勲一等旭日桐花大綬章を授与された方だけに、自ら説明したいかもしれない。ところが、塩崎氏は『聞きません』と返答した」
河野氏は先月21日、山口市民会館での講演で、検証結果公表を受けて、「私が日本を貶めるわけがない」「検証報告書を全文読んだ。足すべきことも引くべきこともありません。まったく正しい」と語ったという。自らの犯した“政治的罪”を自覚しているのか。
山田氏は「こうなれば、集団的自衛権について審議する14日の予算委員会で、河野談話を取り上げるしかない。行使容認は、中国の軍事的台頭からきている。中国と韓国は慰安婦関連資料をユネスコ世界記憶遺産に登録しようとしており、無関係ではない。NHKの生中継が入るなか、安倍首相と菅義偉官房長官に河野談話について徹底的に聞く」と語る。
河野氏にプライドがあるなら、自ら国会に出るべきだ。