菅官房長官会見―北から拉致調査は「初期段階」と「連絡」 |
9月19日(金)17:30から内閣府で、伊原外務省局長が家族会に行った説明によると、北が言う「初期段階」「この段階を越えた」が何を意味するのか分からない、早急に直接相手方と面談して真意を質したいとのことだった。
初期段階にある調査なるものの中身がまったく説明されていない以上、この北の「連絡」は回答以前の代物である。
なぜ怒らないのか、という増元照明家族会事務局長の日本政府に対する問いかけはもっともなものであった。
官房長官発言要旨
平成26年9月19日10:45~
l 北朝鮮の特別調査委員会による調査に関する通報については,これまで,北京の「大使館」ルートを通じてやり取りしてきた。
l 日本側から,5月の合意の履行状況,調査に関する最初の通報時期等について照会してきたところ,北朝鮮側から以下の連絡があった。
① 特別調査委員会は全ての日本人に関する調査を誠実に進めている。
② 調査は全体で1年程度を目標としており,現在まだ初期段階にある。現時点で,この段階を超えた説明を行うことはできない。
l 日本側としては,北朝鮮側が拉致被害者を始めとする全ての日本人に関する包括的かつ全面的な調査を迅速に行い,その結果を速やかに通報すべきと考えており,このような問題意識は北朝鮮側にしっかりと伝えてきている。
l 日本側としては,調査の現状について更に詳細な説明を早期に受ける必要があると考えており,その具体的なやり方について,今後,北京の「大使館」ルートを通じて調整を行っていく考え。
(了)