【記事】河野談話-安倍「高等戦術」と三原じゅん子「上書き」 |
これら記事の通り、「上書き高等戦術」で結果を出してもらいたい。
Zakzak 2014.03.15
首相、河野談話見直し否定の真意 「強制性」有名無実化への高等戦術か
安倍晋三首相は14日の参院予算委員会で慰安婦の強制性を認めた1993年の「河野洋平官房長官談話」について「安倍内閣で見直すことはない」と明言した。ただ、首相はこれまで談話の問題点を繰り返し指摘しており、談話の正当性を突き崩すための一手はすでに打ってある。今回の発言は日韓関係の改善を促す米政府に配慮した高等戦術と言えそうだ。
「きょうの首相答弁をどう聞いたか感想を聞きたい」
外務省幹部は14日夕、記者団にこう切り出し、24日からオランダで開かれる核安全保障サミットでの日韓首脳会談実現について「自然な形で接点が持てる機会があれば、それは大事だ」と自信を見せた。
安倍首相は12日に斎木昭隆外務事務次官を韓国に派遣。斎木氏の帰国後は答弁内容を入念に打ち合わせ、韓国側に「国会審議を見てほしい」と事前通告した。
背景には、日米韓連携を強化したい米政府が、日韓関係改善を求めている事情がある。安倍首相の答弁で「歩み寄り」の姿勢を印象づけ、仮に首脳会談が実現しなければ「韓国側が努力しなかった」というイメージを与えるというわけだ。
だが、首相は談話見直しを否定したが、歴史認識については「有識者や専門家の手に委ねるべきだ」と指摘。新たな談話や政府見解を示すことまでは否定していない。
「歴史問題の解決は簡単ではない。匍匐(ほふく)前進で行かないといけない」
首相は周囲にこう話している。日韓両政府のすり合わせがあった談話の作成過程を検証するチームを政府内に設置することもすでに表明しており、検証結果が談話の問題点を浮き彫りにすることは確実。見直し否定発言は、「すでに談話を有名無実化するための環境整備を行っているがゆえの発言」(政府関係者)との見方もある。
Zakzak 2014.03.15
三原じゅん子氏、河野談話へ怒りの激白 「徹底的に検証すべき」
慰安婦問題の元凶といえる「河野洋平官房長官談話」の検証や見直しに、朴槿恵(パク・クネ)大統領率いる韓国が猛反対している。日本政府は、韓国や米国に配慮してか「(談話を)継承する」としているが、根拠のない談話で日本と日本人を貶め続けていいのか。自民党の三原じゅん子女性局長を直撃した。
「河野談話が偽りならば、絶対に許せない。真実を明らかにするために徹底的に検証すべきです。初めから『見直さない』と決めつけなくていい。順序が逆ではないでしょうか」
三原氏はこう断言した。怒りで声が震えているように感じた。
河野談話の異常さは、2月20日の衆院予算委員会で改めて明らかになった。談話発表当時(1993年)の事務方トップ、石原信雄元官房長官が参考人として出席し、元慰安婦の聞き取り調査のずさんさを認め、作成過程で日本と韓国との間ですり合わせがあった可能性を指摘したのだ。
三原氏は「河野談話を作った当時は韓国側の『慰安婦募集の強制性を認めてくれたら今後は一切言わない』という言葉を、日本も受け入れたのでしょう。ところが、善意は見事に裏切られてしまった…」と悔しがる。
24日からオランダ・ハーグで開かれる核安全保障サミットに合わせ、日米両政府は日米韓首脳会談を提唱したが、韓国は拒否した。要は、日本の地位を低下させ、屈服させようとしているのだ。
三原氏は「決して屈してはいけません。当時の証人が存命の今こそ、きちんと検証し、慰安婦の真実を明らかにしなければならない」という。それには、河野氏からも話を聞くことが必要になる。日本維新の会は、河野氏の証人喚問を求めている。三原氏はいう。
「もちろん、河野氏からは話を聞く必要があります。ただし、河野氏を国会に呼ぶべきではありません。事実が明らかにできるなら、いたずらに政治問題として大きくする必要はないからです」
検証の結果、河野談話の虚構が明らかになれば、どうすべきか。安倍晋三首相は14日の参院予算委員会で談話を見直さない考えを表明した。
三原氏は「河野談話をわざわざ破棄しなくても、正式に閣議決定した新しい首相談話を出せば内容は上書きされます。十分に検証された首相談話を出せるのは安倍首相しかいない。私はそう確信しています」と語っている。 (安積明子)