中共政権に対抗する「脱中国」と韓国に対する「対馬」制裁 |
条約や二国間合意は、相手に守らせ、その行動を制約するための仕掛けであって、自らは平然と破る、というのが中国共産党の歴史的パターンである。
中国に対抗できるだけの武力を自ら整備しないまま、駐留米軍を追い出したフィリピンが中共の餌食になったのは、気の毒だが当然だ。
社民党や共産党の主張を実行すれば、日本も直ちに同じ運命に陥る。
北朝鮮へのミサイル運搬車両の提供(写真)に代表されるように、中国政府は、国連安保理の対北制裁決議も平然と破っている。
安保理常任理事国でありながら、と批判しても意味はない。まさに常任理事国ゆえ、いかなる反社会的行動に出ても自らへの制裁は拒否権で阻止できると知っているのである。
また、経済大国・中国との関係に気を使う米国政府や日本政府が非難の声を上げることはないと見切ってもいる。
韓国政府による、安保理決議違反の対北核ミサイル資金援助(開城共同事業)にすら抗議できない、日米両政府であってみれば、中国が高をくくるのも無理はない。
対抗策としては、まず中国については、経済的な「脱中国」を進めねばならない。
日韓条約に違反し、新たな賠償支払いを日本企業への強制執行という形で行う構えまで見せ始めた韓国に対しては、例えば、北朝鮮に発動している特定船舶入港禁止法を部分発動し、対馬への韓国船入港に制限を加えたり、特別の入港税を課す、あるいは自衛隊基地周辺に外国人(多くは韓国系)が購入した土地を国防上の理由で強制収用するなどの措置が考えられよう。
対馬における主権確保、自衛隊基地の安定的運用にも資し、制裁効果と併せて一石二鳥となろう。
なお、韓国とは、相手が応じる限り、北朝鮮を睨んだ安保協力は深化せねばならない。なお、下記エントリ参照。
読売新聞 2013年9月3日
スカボロー礁に中国がブロック、フィリピン確認
【バンコク=石崎伸生】ロイター通信などによると、フィリピンのガズミン国防相は3日の国会で、中国と領有権を争う南シナ海のスカボロー礁にコンクリートのブロックがあることを確認したと明かした。
比側は中国が建造物を構築する計画と見ており、両国の対立はさらに激化しそうだ。
国防相は、8月31日に海軍の偵察機が撮影した写真を提示し、コンクリートのブロックを確認したほか、同礁周辺に中国船3隻がとどまっていることなどを説明した。中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が2002年に署名した南シナ海に関する「行動宣言」は、新たな建造物の建設を控えるよう定めており、国防相は「中国は行動宣言に違反している」と批判した。
■韓国との関係―制裁と安保協力
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3165806/