アメリカが北朝鮮工作員の携行食を支援か―早めの牽制が必要 |
アメリカの北朝鮮人権問題担当特使というポジションは、対北宥和が骨がらみの国務省を牽制するため、大統領任命職として設けられたものだ。
ところが、ロバート・キング氏(元トム・ラントス下院議員スタッフ)は、終始、国務官僚と一体となって動いてきた。
北への食糧支援にも常に前のめりの姿勢を見せてきた。以前国務省で面談した際、「支援食糧が実際子供たちの口に入ったとどう検証するのか」と聞くと、「食糧を渡す前にまず子供たちの腕の太さを測る。数か月後、もう一度測って数値が増えていれば、確かに食糧を口にしたと証明される」と真面目な顔で答えたので呆れた(実際、人当たりの良い、真面目な人ではある)。
北当局は、数人の「測定用」の子供だけに食糧を与え、後は軍や秘密警察に渡すといった対応に出るだろう。「見違えるようにふっくらしたでしょう」と別人を出してくるかも知れない。
しかも、キング氏らが渡そうとしていた食糧は工作員の携行食に最適の「プランピー・ナット」という栄養補助食品だった。
そのキング氏が北との秘密接触に当たっているとなると、オバマ政権の動向はいよいよ要注意である。早め早めに釘を刺さねばならない。下記エントリ参照。
■【直言】 六者協議再開を誘う対北支援に反対せよ
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2376755/
■米政府、北朝鮮に工作員用の携行食を支援か
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2542238/
■濃縮ウラン・ゲームではなく、政治犯釈放がメルクマール(指標)
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2613265/
イザ!ニュース
米朝、ベルリンで接触か 5月末と韓国紙
2013/06/06
6日付の韓国紙、韓国日報は、米国のキング北朝鮮人権問題担当特使と北朝鮮の6カ国協議首席代表を務める李容浩外務次官が5月末にドイツの首都ベルリンで接触したと報じた。北朝鮮問題に詳しい消息筋の話として伝えた。
キング氏は5月19~24日に日本と韓国を訪問する予定だったが、直前に訪問を中止。米国務省は「航空便の事情」と説明していたが、李氏との接触のため急きょ予定を変更した可能性もある。
北朝鮮は5月下旬に金正恩第1書記の特使を中国に派遣し、3回目の核実験などで冷え込んだ中朝関係の修復を模索。同月中旬には日本の飯島勲内閣官房参与の訪朝を受け入れており、報道が事実とすれば、米国とも接触することで国際社会の圧力強化からの局面転換を図っているとみられる。(共同)