「この壁を取り壊せ」どころか「価値観」で既におののく媚中派 |
野田聖子氏にも困ったものだ。と思ってよく見ると、失礼、野田毅だった。彼なら、もはや去りつつある人だから大して問題にもならないだろう。いかにも価値観を欠く人物の発言らしい。
かつて、ロナルド・レーガン米大統領がソ連を「悪の帝国」(evil empire)と呼んだ時も、ブッシュ前大統領がイラン・イラク・北朝鮮を「悪の枢軸」(axis of evil)と呼んだ時も、米国内の宥和派がやはり「利口でない」との批判をした。
レーガンがベルリンの壁の前で行った有名なブランデンブルク・ゲート演説でも、「ゴルバチョフ氏。この門を開けよ。この壁を取り壊せ」という一節に、原稿作成段階で、側近の何人かや国務省が、政治的に賢明でないと強い難色を示した。
それにしても、「価値観外交」程度の表現で既に中国共産党の反応が気になって仕方がない野田毅あたりの恐中度、媚中度は世界的にも異常だろう。
レーガンの演説の動画は下記で見られる。
■Reagan at Brandenburg Gate - "tear down this wall"
http://www.youtube.com/watch?v=YtYdjbpBk6A
問題の一節の原文は次の通り。
General Secretary Gorbachev, if you seek peace, if you seek prosperity for the Soviet Union and
産経
野田税調会長、価値観外交を批判「あまり利口ではない」
2013/04/15
自民党の野田毅税調会長は15日、都内のホテルで行われた「アジア調査会」の講演で、安倍晋三首相が重視する「価値観外交」について、「中国から見れば『対中包囲網』だ。そういう言葉遣いはあまり利口ではない」と疑問を呈した。
そのうえで「言われた相手が反感や敵愾心を持つのは当たり前の反応だ。わが党内にもこぶしを振り上げて(価値観外交を)いう人がいるが、違うのではないか」とも述べた。
野田氏は平成12年から日中協会会長を務める“親中派”の一人だが、党内に波紋を広げそうだ。
また野田氏は、いわゆるA級戦犯の靖国神社からの分祀(ぶんし)についても言及し、「天皇陛下にご参拝いただくのが靖国神社の本旨だ。日本国内の論理として整理すれば天皇陛下にお参りいただける。そういう整理がつけば、中国からいちゃもん(難癖)をつけられることではない」などと持論を展開。「教義上は(神体を移す)遷座か、(おまつりしない)廃祀(はいし)があるはずだ」とも指摘した。