“歩く二枚舌”枝野幸男が促しつつ妨害する「事業者の判断」 |
■二枚舌原子力政策(double-tongued nuclear energy policy)
“歩く二枚舌”枝野幸男がもたらす混乱が拡大している。
全方位24時間迎合のかたわら、「(建設再開は)事業者の判断だ」と枝野は逃げを打つのも忘れないが、経産大臣の「方針」が常時変わるようでは、事業者は中長期の投資判断などできない。
「事業者の判断だ」を実現するためにも、枝野、お前が早く辞めよ。
佐賀県知事に迎合する枝野(2011年7月7日)。当時枝野(官房長官)は、九電玄海原発の再稼働に向けて動いていた。同時に上司の菅が突如打ち出したストレス・テストの宣伝にも余念がなかった。要するに、この時も“握手する二枚舌”だったわけだ。
産経
【主張】大間原発 早く完成させ運転開始を
2012/10/03
電源開発(Jパワー)が青森県に建設中の大間原発の工事再開を表明した。法的に問題なく地元も賛成している以上、再開は当然である。
民主党政権の「原発ゼロ政策」は整合性を欠き、欧米諸国などからも懸念の声が上がっている。政府はこの政策を直ちに撤回し、原発の安全利用を含めたエネルギー政策をまとめ直すべきだ。
4割近くできあがっている大間原発は、東京電力の福島第1原発事故を受けて1年半にわたって工事が中断していた。大間町議会なども再開を求めている。当初、2014年11月と見込んでいた運転開始時期はずれ込む見通しだが、できるだけ早く完成を目指して運転開始につなげてほしい。
政府のエネルギー・環境戦略は原発について新増設は認めず、「稼働から40年間」という運転制限を徹底させ、30年代には稼働ゼロを目指すという内容だ。だが大間が完成し、安全に運転されれば、原発は50年代まで稼働し続けることになる。
枝野幸男経済産業相はこの戦略決定の翌日に青森県を訪れ、すでに認可していた大間原発の建設工事について、再開させる考えを示した。地元の強い要望を受けての容認だった。
大間原発は、使用済み核燃料を再処理してできたプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料だけを使って発電する方式だ。フル稼働すれば140万キロワット近い出力を持ち、最新技術に裏打ちされて安全性も高い。
それなのに、枝野経産相は「(建設再開は)事業者の判断だ」と語るなど、逃げの姿勢も目につく。原発の代わりとなる予定の太陽光、風力など再生可能エネルギーはまだまだ不安定で、安価で安定した電力供給には原発の再稼働が欠かせない。
原発ゼロ政策が抱える矛盾を説明できないなら、ただちに撤回するのが政治の責任ではないか。選挙向けパフォーマンスとして、相手によって説明を使い分ける二枚舌は許されない。
一方で、野田佳彦政権では原発再稼働をめぐる迷走も目立つ。発足したばかりの原子力規制委員会に、再稼働の判断を丸投げする姿勢などだ。最終的な稼働判断は、地元自治体への説得も含め野田政権として責任を持たねばならないことは言うまでもない。