韓国の国連安保理入りを阻止せよ―さらには国連の比重低下を日本の戦略に |
日本政府が、今秋行われる国連安保理の非常任理事国改選で、立候補表明している韓国を支持しない方向で検討に入ったという。当然のことだ。
韓国が安保理入りすれば、その場を利用し、慰安婦強制連行といった虚偽宣伝を一層しつこく展開するであろう。
あからさまに日本を誹謗中傷する国を支持しない、どころか重要な場から排除すべく努めるのは、政府の責務である。
では今後、日本の常任理事国入りはもちろん、日本の非常任理事国立候補にも韓国が反対してくるのでは、と懸念する向きもあるかも知れない。
まず、日本の常任理事国入りの可能性などない。従来の「運動」は外務省による単なる予算の無駄遣いであった(外交当局者は、「必要経費」を潤沢に使えるという恩恵に浴してきたであろうが)。
のみならず、中国が拒否権を行使しないよう、チベット問題等で中共を「刺激しない」、といった態度に出るならば、本末転倒であり、常任理事国云々は幻想を越えて有害となる。
日本としては、むしろ、東アジア首脳会議(EAS)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)など、中国と権限が対等な、あるいは数の力で中国を包囲できる国際枠組の重要性を高め、中国が拒否権をもつ国連の位置づけを低めることを戦略とすべきである。
軍事的対処を要する国際問題についても、国連安保理に虚しく期待して時日を浪費、あるいは中露の理不尽な要求に屈するのではなく、有志連合で機動的に臨むべきだ。
「自主的分担制度」への移行、さらには廃止を含む国連改革については下記エントリ参照。
■崩壊か、再生か…日米同盟の行方(2)―『正論』2011年2月号より
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2121235/
■国連分担金減少は結構だが、さらに「自主的分担制度」へ
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/1277818/
イザ!ニュース
韓国の非常任理事国、政府が不支持検討 今秋の国連総会
2012.8.17
政府が今年秋の国連総会で行われる安全保障理事会の非常任理事国の改選で、立候補を表明している韓国を支持しない方向で検討に入ったことが16日、分かった。李明博(イ・ミョンバク)大統領による島根県・竹島への不法上陸を受けた措置。また政府は、竹島の領有権をめぐる国際司法裁判所(ICJ)への提訴手続きについて、17日にも着手する方針だ。
ICJでの裁判について、韓国は応じない意向を既に表明している。政府内では、「国際法に基づく紛争の平和的な解決」(玄葉光一郎外相)に後ろ向きな姿勢を示す韓国は、国連安保理の非常任理事国にはふさわしくないとの意見が強まっている。
国連安保理の非常任理事国は10カ国で任期は2年。アジア枠は2カ国で、毎年1カ国ずつ改選される。韓国は2013~14年の非常任理事国に立候補する意向を表明している。日本は15年(任期は16~17年)の改選に立候補を予定しており、韓国は日本に今年秋の改選で支持を求めてきた。
韓国が立候補する改選にはカンボジア、ブータンも出馬に意欲を示しており、日本は態度を明確にしていない。韓国は非常任理事国入りを「今年の韓国外交の最も大きな成果となる」=金星煥(キム・ソンファン)外交通商相=と位置づけており、日本が韓国を支持せず、他国を支持すれば韓国にとっては大きな痛手となる。……
【ついでに】
国基研の事務所にほど近いJA共済ビルにある『みどり食堂』にて。
食後にトレイを機械に載せ、プリペイド・カードで精算する。各皿の底に値段をインプットしたICチップがあり、センサーで読み取る方式のようだ。食堂スペースは広く、どの店も混む12時15分頃に行っても、待たずに席を確保できる。