「集団的自衛権を変更する考えは毛頭ない」―すでに終わった森本敏防衛相 |
下記ニュースについて
森本敏氏は一体何のために防衛大臣になったのか。野田首相も、改めて、一体何のために首相になったのか。
野田氏から「野田政権では集団的自衛権の(行使を禁じる)憲法解釈は変えない」と伝えられた森本氏が、唯々諾々と、「任期中、防衛相として集団的自衛権の考え方を変更する考えは毛頭ない」と述べたという。
「毛頭ない」という言葉をこの文脈で使って恥ずかしくないのだろうか。二人とも、前任者(いずれも最低レベルの政治家)よりマシだったという評価で満足するつもりらしい。
自由・民主・法の支配・人権といった価値観を重視する対外政策を有志諸国とともに進めるためには、集団的自衛権の憲法解釈変更が避けられない。
首相、新防衛相とも、とにかくそこを避けるというわけだから、安全保障政策で、今後に何の期待もできない。
早く、価値観外交を実施できる政権に変えなければ、日本は朽ち果てるばかりだろう。なお、下記エントリ参照。
■森本敏・新防衛相の対北朝鮮「単独制裁」反対論
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2712308/
産経
首相、森本防衛相に「集団的自衛権の解釈変えず」
2012/06/06 20:18
森本敏防衛相は6日、読売テレビの番組で、野田佳彦首相と5日に首相官邸で会談した際に首相から「野田政権では集団的自衛権の(行使を禁じる)憲法解釈は変えない」と伝えられたことを明らかにした。
森本氏は集団的自衛権の行使を容認すべきだとの立場。しかし、番組では「閣僚の一員として日本の政治を担うので、今の野田政権の枠の中で対応する」と野田内閣の方針に従う意向を示した。
森本氏は4日の就任時の記者会見でも「政府が集団的自衛権(の行使)を認めていないことは十二分に理解している。任期中、防衛相として集団的自衛権の考え方を変更する考えは毛頭ない」と述べていた。