田原総一朗の言い訳に「合理的根拠ない」とする判決 |
自称ジャーナリスト田原躁一朗に対し、有本恵子さんの両親への慰謝料支払いを命じる判決が出た。
田原は単なる軽薄な俗物だが、「有本恵子さんや横田めぐみさんは死んだに決まっている。『生存を前提に』など往生際の悪い主張で北を困らせるな」と言わんばかりの発言、およびその後の言い逃れと責任転嫁の試みは余りに見苦しい。まだ控訴を考えているというから、救いがたい男だ。
ネットで見た限り、今のところ最も詳しく適切と思われる毎日の記事を下に引いておく。なお、田原の発言の詳細と私の論評については下記エントリ参照。
■余りに見苦しい田原総一朗の責任転嫁―「拉致被害者生きていない」発言裁判
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2095408/
毎日新聞
2011年11月4日 21時23分
「拉致」発言訴訟:田原氏に賠償命令 「合理的根拠ない」
北朝鮮による拉致被害者の有本恵子さんについて、ジャーナリストの田原総一朗氏(77)がテレビ番組で「外務省も生きていないことは分かっている」と発言したことに対し、有本さんの両親が精神的苦痛を受けたとして計1000万円の慰謝料を求めた訴訟の判決が4日、神戸地裁であった。長井浩一裁判長は、「発言には合理的根拠がなく、誤りは重大」として計100万円の支払いを命じた。田原氏は控訴する意向。
判決によると、田原氏は09年4月放送の討論番組「朝まで生テレビ!」で有本さんや横田めぐみさんについて「外務省も生きていないことは分かっている」などと発言した。
発言について、長井裁判長は▽独自取材で特ダネを発表するような前置きをした▽名指しして具体的、断定的に述べた--ことから、意見表明ではなく「有本さんが死亡していると外務省が認識している事実を示したもの」と指摘した。
そのうえで、田原氏側が根拠として示した07年11月の外務省幹部4人への取材と08年11月の外務省幹部への取材テープを起こした文書などを基に、真実と信じられるか否かを検討。
「死亡」について北朝鮮に具体的な説明を求めるべきだとの田原氏の意見に幹部らが同意したからといって、死亡を認識しているとは推測できない▽2度目の取材で、幹部は(北朝鮮の)説明に疑問を呈している▽田原氏は外務省の考えを確認していない--ことなどから「合理的根拠はない」と結論付けた。
有本さんの両親の苦痛については「拉致被害者家族として支援法により法的保護を受け、政府とともに公の活動をしており、生存を願う気持ちは法的保護に値する」と判断。「発言で外務省に対する信頼を裏切られただけでなく、確認などの負担まで強いられ、受忍すべき程度を超えている」と述べた。
田原氏は「民主主義社会では、外交や政治問題について自由に意見を言えることは不可欠。この点を理解していない判決で納得できない」とコメントした。
訴訟を巡っては、同地裁が取材の録音テープ提出を命じたが田原氏側が抗告し、大阪高裁が「取材源の秘密は保護に値する」として決定を取り消している。【渡辺暢】
【ついでに】
10月30日の国家基本問題研究所「会員の集い」、懇親会の部では、63キロの塩釜産生ばちまぐろ(支援者の築地「新石商店」さん寄付)を同店や同じく支援者の西早稲田「八幡鮨」スタッフらが捌いてくれた。実に旨く、いくらでも入る気がした。
会場の一角で、大量のマグロが手際よく捌かれていく。懇親会後の打ち上げの席で、大いに職人さんたちの労をねぎらった。
櫻井よしこ国基研理事長による入刀式