朝鮮学校無償化(税金投与)問題で中川正春文科相、森ゆう子副大臣らと面談 |
出席者や議論の概要は、下記「救う会全国協議会ニュース」にある。
■朝鮮学校無償化問題で中川正春文科大臣に面会-家族会・救う会
http://www.sukuukai.jp/mailnews.php?itemid=2723
以下、若干補足しておく。
中川大臣からは、「朝鮮高校が学校としての要件を満たしているか、『外形基準』のみならず、『留意事項』として教科書の中身にも改善を求めていく。毎年改善を求めることで、内側からの改革にもつながるのではないか。中から、金正日体制はおかしいという声がどんどん出てこないと、あの体制はひっくり返せない。そういう流れを作りたい」との発言があった。
金正日体制を「ひっくり返す」必要については同感だが、しかし、朝鮮総連内部から改革の声が上がるとすれば、金正日崇拝教育のせいで朝鮮学校だけが無償化されず、無償化が適用される日本の高校に生徒がどんどん逃げていくという状況になってからであろう。
無償化(税金供与)しつつ改善を求めても、無視されるか、適当に誤魔化されるだけだ。現在の総連の方針でカネが取れたとなれば、内部から反省の声が出ようもない。
中川大臣は、在日朝鮮人の子どもたちが、「差別された、日本国家に敵視された」と思うことがないようにしないと…とも述べた。私は次の点を指摘した。
日本は、在日朝鮮人の子弟であれ、無条件で日本の学校への入学を認めており、根本的な所で何の差別もしていない。にもかかわらず、特異な「学校」に行く以上、自己責任で手当てするのは当然だ。文科省は訴訟を懸念しているとの報道もあるが、国が訴えられるケースなどいくらでもある。仮に無償化せずと結論して訴えられたなら、われわれは全面的に大臣を支持する。
終了後、文科省の廊下を歩きながら、横田早紀江さんが、「あまり言わなかったが、北朝鮮側の『改善する』『改善した』などという言葉を信用してはいけない。何度も何度もチェックして、確認したと思っても、また平気で約束を破る相手だ。私たちは、そのことが痛いほど分かっているが、政治家の皆さんは分かっているのだろうか」と述べた。
近々、野田首相にも会う。妙な「落としどころ」など考えず、訴訟するならしてみろという姿勢で、正しい判断をしてもらいたい。