拉致被害者を解放しても金正日は除去 |
2001年の9.11同時多発テロ発生後、アル・カイダとそれを匿うタリバン政権に対する攻撃に協力を得るため、中東・中央アジアを歴訪していたラムズフェルド米国防長官が、同行記者と次のようなやり取りを交わしている。
「今日、ブレア英首相が、タリバンがなすべきは、ビンラディンを引き渡すか権力を明け渡すかのいずれかだと述べた」。ある記者が私に言った。「これは適切な発言か」。
「まあ、タリバンがその両方をなすなら素晴らしいと見る人もいるだろう」
(原文) “Tony Blair said today the Taliban needs to either surrender bin Laden or surrender power,” a reporter told me. “Did he frame that correctly?”
“Well, I guess there are those who think it might be nice if they did both,” I answered.
(Donald Rumsfeld, Known and Unknown, 2011, p.384)
北朝鮮についても、拉致被害者を返すかそれとも体制崩壊か、と日本政府は迫らねばならないが、さらに本音としては、拉致被害者を返させ、体制もつぶすという発想でなければならない。
ところが逆に、拉致問題は適当に棚上げし、金正日体制を支える援助を出そうと考える手合いが民主党には多い。輿石東もその一人だ。「輿石幹事長」は、この党の矯正不可能な腐爛した体質を改めて白日の下に晒した。
産経
中野拉致担当相が「断固反対」 朝鮮学校無償化に抗議 事前報告なし
2011.8.30 12:50
中野寛成拉致問題担当相は30日午前の閣議後の記者会見で、菅直人首相が唐突に朝鮮学校への高校無償化適用の審査手続き再開を指示したことに関して、「(再開への)環境が新たに整ったとは思わない」との認識を示した。その上で、首相が指示を出した29日に枝野幸男官房長官に「『断固反対』と申し上げた」と強く抗議したことを明らかにした。
また、「(手続き停止を)首相が昨年、決断したことなので、在任中にケジメをつけるということのようだが、私どもに事前報告がなかったのは大変残念だ」と不快感を示した。