サラ・ペイリンが乱射事件を教唆?―安易な引き写し記事と保守派の漫画 |
下記ニュースと漫画について
時事通信の配信記事とともに、アメリカ主流メディアのリベラル(進歩派)偏向をからかった漫画も掲げておく。
漫画のタイトルは「いかにメディアは非難の的を決めるか」。
自然災害の場合は地球温暖化を非難する。他のすべての場合は右派、その中心に位置づけたティーパーティー、さらにその中心に位置づけたサラ・ペイリンを非難する……。
ペイリンやラッシュ・リンボー(トークラジオ界の大御所)の言動が憎悪犯罪(hate crime)を助長しているというのは、リベラル派定番の非難であり、保守派はもちろん、その間に何の因果関係もないとする。
時事の記事は、米主流メディアの歪みを単純に写している点で、安易かつ誤解を生む内容と言わざるを得ない。
作画:Glenn Foden, Mon, Jan 10, 2011
時事
続く献花、深い傷=生きた西部劇アリゾナ州-米銃乱射1週間
【ロサンゼルス時事】米西部アリゾナ州南部トゥーソンで民主党の女性下院議員ガブリエル・ギフォーズ氏(40)が狙われ、市民6人が犠牲となった銃乱射事件から15日で丸1週間。現場の大手食料品チェーン店駐車場では市民の献花が続く。刻まれた心の傷は深く、癒えそうにない。
……昨秋の中間選挙で、ギフォーズ議員に対し、銃の照準に似た印を付けて対決姿勢を示した共和党のペイリン前アラスカ州知事への批判が強まっている。この一件でペイリン氏が2012年大統領選への道を絶たれれば、保守派の「銃文化礼賛」に一定の打撃となるかもしれない。
もっとも、ロフナー容疑者の動機は判然としない。謎を抱えたまま予備審問は24日、州都フェニックスで開かれる。(2011/01/16-15:21)