ニクシュCSIS上級研究員と朝鮮半島問題で意見交換―国基研にて |
12月3日(金)、国家基本問題研究所における午前の会議を終え、「救う会」事務所に寄った後、再び午後4時前から国基研に戻り、来日中のラリー・ニクシュ米戦略国際問題研究所(CSIS)上級研究員との意見交換会に出た。
ニクシュ氏は長年、米議会調査局で主に朝鮮半島を担当したベテラン研究者で、その冷静な分析には定評がある。
ニクシュによれば、国務省内にも、クリストファー・ヒル元次官補らが進めた対北朝鮮宥和路線は脇が甘かったとの認識はあるという。ただ、「たとえば、北は明らかにテロ支援国に再指定されるべきだが、国務省内でそう主張する人間を自分は知らない」とのことだった。
また、北が特殊部隊による上陸作戦(amphibious operations)を韓国の島に仕掛けてくる兆候が見られると、ニクシュは繰り返し強調した。
そして韓国軍が現場での防戦を越えて北朝鮮内基地への攻撃に踏み切り(今度はさすがにそうするだろう)、北が報復してくれば、米軍が本格介入する形の戦争にならざるを得ない、グアムに重爆撃機を早急に追加配備すべきだ、というのがニクシュの意見だった。
そうなれば一気に軍事的決着を付けねばならない。日本は、憲法上、敵基地攻撃ができるが(というのが政府見解)その態勢がまったくない、では話にならない。
国基研付近の路上にて。10日ほど前の光景。