教科書改善がないまま税金投与(朝鮮学校無償化)なら座り込み |
朝鮮学校「無償化」に関する文科相とのやりとりについて
昨日、拉致被害者「家族会」「救う会」の代表が、高木文科相と面談し、申し入れを行った。「救う会ニュース」から中心部分を引いておく。同ニュース全文は下記アドレス。
http://www.sukuukai.jp/mailnews.php?itemid=2344
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2010.11.11)
家族会・救う会は、本日11月11日、朝鮮学校への国庫補助の問題で、文部省を訪問し、高木義明文科相と約1時間面会した。笹木竜三副大臣、笠浩史政務官も同席した。
高木大臣は、
(1)朝鮮学校に11月30日までに申請を求め、その際教材の提出を求め内容に問題があるかを確認し、問題があれば、法的根拠はないが改善を促すことに全力を尽くす、
(2)各種学校は都道府県の許認可なので、国としては問題がある場合は知事にも報告し、できれば都道府県とも力を合わせて改善を求めていきたい、等と述べた。
なお、朝鮮学校側が曖昧な回答をしたり改善をしなかった場合、それでも国庫補助を行うのかどうかについては明言を避けた。
家族会から飯塚繁雄代表、増元照明事務局長、横田早紀江さんが参加、救う会からは西岡力会長、平田隆太郎事務局長が参加した。
面会の概要は以下の通り。
高木大臣 ……検討会議で教育の内容は問わないこととなった。それはそれとしながら、(教科書の内容は)国際社会の一般的認識と違うし、政府方針とも違うので、改善してもらう。強い思いで促すことにした。法的根拠はないが、しっかりやっていく。……
増元 是正を求め改善が確認されてから支給するのか。
大臣 改善はあくまでも強制はできないので、粘り強く改善を求める。
西岡 「基準」で、「留意事項について報告を求めることができる」とあるが、
報告を求めるのは指定の前か後か。学校が「検討中」とする間に期限がきて指定となってしまうのが心配だ。
大臣 懸念は分かる。強くやるとしか言えない。
……
【記者会見】
西岡 ……教科書に改善が見られないのに国庫補助が出るなら強い運動を考えざるをえない。
……
最後の西岡発言に「強い運動を考えざるをえない」とあるが、これは、文科省を取り囲んでの座り込み等を考えている。その意思は、すでに文科相側にも伝えてある。
こちらの要求は、あえて次の一点に絞っている。
「2002年9月、朝日平壌宣言発表以後、日本当局は《拉致問題》を極大化し、反共和国、反総連、反朝鮮人騒動を大々的に繰り広げることで日本社会には極端な民族排他主義的雰囲気が醸成されていった」という、朝鮮学校教科書の記述が常識的な内容に書き直されない限り、「無償化」には断固反対する。
拉致された家族を取り戻したいという当たり前の思い、それを支える国民運動を「反朝鮮人騒動」と切って捨てる「教育」にわれわれの税金をつぎ込むことなど許せるはずもない。
菅政権が愚かな決定を強行するならば、座り込みを初め、どんな愚か者にも分かる形で抵抗の意思を表していく。
その節には、多数の参加と応援に期待したい。
憲政記念館前。今日の昼過ぎ。
永田町から東京駅まで徒歩で向かう途中、桜田門付近から。菅や仙谷も毎日これら光景を目にしているはずだが、わが国の歴史を汚してはならないという思いに襲われないのか。