「無知の暴政」 に支配される鳩山官邸と岡田外務省 |
普天間問題 「時間は無限にある」
2009/11/14
鳩山由紀夫首相は14日、米軍普天間飛行場移設問題の結論を出す時期に関し、今世紀内にこだわらない意向を表明。シンガポール市内で同行記者団との懇談で述べた。
首相は「オバマ大統領の気持ちとすれば日米合意が前提となると思いたいだろうが、それが前提なら『東アジア共同体』に米国を含めることを躊躇せざるをえない」と指摘した。
結論時期については「宇宙ができて、137億年。そして地球ができて46億年たっている。年末までにということを約束したわけではない」と表明。
また来年1月の名護市長選に触れ「市長選が全く念頭にないわけではない。来年11月には沖縄知事選もある。2012年にはアメリカ大統領選もある。2021年には、東アジア全体にとっての大きな節目、中国共産党創設100周年もやってくる」と述べた(共同)。
※ 以上は、下記ニュースや衆院議事録のパロディである。先週、何人かの民主党議員に聞いた話では、鳩山首相は、やはり寺島実郎、田中均氏らを外交アドバイザーとして最も畏敬し信頼しているそうだ。
ある民主党有力議員が、岡田“若葉マーク”克也外相を指して、“無知の暴政”(tyranny of ignorance)と苦笑していたが、首相官邸は一段とひどいかも知れない。
イザ!ニュース
普天間問題 辺野古移設を前提とせず
2009/11/14 22:20
鳩山由紀夫首相は14日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐる閣僚級作業チームの協議に関し、2006年の日米合意に基づくキャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市辺野古)への移設計画を必ずしも前提としない考えを示した。結論を出す時期に関しては年内にこだわらない意向を表明。シンガポール市内での同行記者団との懇談で述べた。
首相は「オバマ大統領の気持ちとすれば日米合意が前提となると思いたいだろうが、それが前提なら作業グループをつくる必要はない」と指摘した。
結論時期については「年末までにということを約束したわけではない」と表明。また来年1月の名護市長選に触れ「市長選が全く念頭にないわけではない。(沖縄県)知事選もある」と述べた。知事選は来年11月にも想定される。(共同)
■衆院予算委員会におけるやりとり(11月5日)
稲田朋美(自民) 外国人参政権についてお伺いいたします。総理は平成13年当時、民主党の代表であられたわけですが、民団の新年会で、様々な歴史の重みの中で永住され、幸せを願っている皆様方に、地方参政権を差し上げるのは当然だと挨拶をされたようです。
一体、いつから総理は地方参政権を、差し上げるのは当然だと思っておられるのでしょうか。 それは民団からの要請を受けられて、そう思われたのか。それとも自発的にそう思われているのか。
ちなみに朝鮮総連は、参政権付与に反対しているようでありますが、一体誰のために地方参政権を差し上げようと思われたのか、総理の外国人参政権付与。これは友愛政治の帰結なのでしょうか。簡潔にお応え下さい。
鳩山首相 宇宙ができて、137億年。そして地球ができて46億年たっているわけです。その中で、わたくしは地球はまさに生きとし生けるものを、人間のみならず、全ての生命体、ある意味では生命がないものに対しても存在しているものだ。そのように思っております。
その中で、地球ができ、そしてその中で日本列島ができているわけです。言うまでもありません、主権は日本国民にあります。それを譲れなどと申し上げているつもりも、毛頭ありません。主権者としての国民の権利とは、しっかり守らなければなりません。
しかし日本列島、あるいはどの国でもそうですけれども、その国にいる人のみならず、外からも来られる人もいる。外から外国人が来られて、生活をされている。その人たちの権利というものも、当然、守らなければならない。それは日本列島の中で、主権を持っている日本の国民としての、ある意味で義務であり権利であると、そのように思います。
わたくしはそんな思いの下で、この外国人の地方参政権の問題も、前向きに考えていきたい。そのように考えてはおります。しかし、政権をとって、今、この辺を見回してもですね、まだ、民主党の中にも、これは大変大きなテーマであることは間違いありません。それだけに多くの様々な意見があることも事実であります。
今、わたくしとして、そのことを強引に押し通すと思っているわけではありません。国民の皆さんの意思というものも大事にしながら、また、政党間を越えて大いに議論をして、そしてその方向でその方向と言うか、皆さんがたの議論を煮詰めて、解決をされていくべきものだと、そのように考えております。
稲田 総理、わたくしの質問に簡潔に答えて頂きたいと思いますのは、沢山の質問を用意しておりますし、総理のお考えを聞きたいと思っております。……
来日中のオバマ大統領を放置し、満面の笑みで旅立つ二人。
補佐役の首相不在の中、オバマ氏を午餐会に迎える両陛下。気品ある姿。大統領のお辞儀も、下記サイトの映像の通り、自然な流れの中のもので、好感がもてる。
http://www.youtube.com/watch?v=3kyD_e0Y7FQ&feature=player_embedded
イザ!ニュース
「背信行為」と石破氏 米の対応硬化招く可能性も
2009/11/15 17:31
鳩山由紀夫首相が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、13日の日米首脳会談で合意した日米閣僚級作業グループでの検討は、名護市への移設を決めた平成18年の日米合意を前提としないと述べたことが波紋を広げている。
岡田克也外相は首相の考えに同調したが、自民党の石破茂政調会長は15日、「背信行為とも言うべきだ」と批判し、民主党の長島昭久防衛政務官も「正直びっくりした」と語った。
「オバマ大統領とすれば日米合意を前提と思っていたいだろうが、それが前提なら作業グループを作る必要がない」
首相は14日夜、訪問中のシンガポールで記者団と懇談しこう語った。一方、大統領は同日の演説で「(作業グループは)すでに達した合意を履行するためのものだ」と述べており、認識の違いは明確だ。
岡田氏は15日、フジテレビの「新報道2001」で、「日米首脳会談で合意したのは検証作業だ」と述べ、あくまで現行計画に至る経緯の解明が目的だとして首相に同調。ただ、「検証するということは『変える』と言っているわけではない」とも語った。
これに対し、石破氏は15日、記者団に「こんなことなら首脳会談をしない方がよかった」と強調。さらに「大統領の言ったことが合意の中身だと思う。首相は自分の言ってきたことと整合性を取るために合意をなかったと言ったとしか思えない」と指摘。
長島氏もNHKの番組で「オバマ大統領が『今の日米合意を迅速に実行する』と言ったにも関わらず、首相が(打ち消すような)話をして正直びっくりした」と述べた。
日米間の懸案となっている普天間飛行場の移設問題をめぐっては、首相は衆院選の最中、国外・県外移設を目指す考えを表明していた。9月の就任後、「移設先は名護市しかない」とする米側の姿勢が硬いことから対応に苦慮。13日の首脳会談では、主要議題を「個人的信頼関係の構築」に置き、ひとまず結論を先送りすることでどうにか米側の配慮を取り付けた。
オバマ政権は普天間移設に伴う米海兵隊のグアム移転費も含む2010年度予算編成を年末に固める必要がある。タイムリミットは迫っており、大統領も首脳会談で「迅速な決着」を促している。そうした中で大統領の発言を否定するかのような首相発言は、「不確実な状況が続くことは望ましくない」(クリントン国務長官)とクギを刺してきた米側の態度を一気に硬化させる可能性もある。