【写真】ボルトンと―レジーム・チェンジより自由統一 |
「金正日を倒しても、もっと悪い政権が出てくると問題だ」という趣旨の“慎重論”を唱える人々がいる。それに対する私の答は、「大韓民国による早期統一を実現することで、その問題は自然に消え去る」だ。
エゴン・クレンツという名前を覚えている人はほとんどいないだろう。東ドイツの独裁者エーリッヒ・ホーネッカーが失脚後、ドイツ統一まで、短期間、書記長の座を継いだ(1989年10月から約1年間)。
しかし、西ドイツによる吸収統一の流れが加速する中、クレンツの存在感など無きに等しかった。
趙甲済氏ら韓国のしっかりした保守派は、金正日体制打倒―早期「自由統一」を掲げている。そして彼らの描く「韓国」は自由民主的理念に立つ凛とした社会だ。日米の保守派が連携すべきは彼らであり、李明博周辺の事なかれ主義者などではない(盧武鉉一派などは論外で、投獄対象だ)。
ジョン・ボルトン(John Bolton)は、そうした意識をもって発言している人である。彼は、「自分が目指しているのは、北のレジーム・チェンジではなく、韓国による統一だ」という言い方をよくする。
レジーム・チェンジ=ネオコン、という左傾メディアのレッテル張りをかわす狙いもあろうが、半端な「レジーム・チェンジ」のもと中国共産党(チャイニーズ・マフィア)の傀儡政権など作らせてはならないとの意味合いもあろう。
米メディアにおけるボルトンの最近の活躍はめざましい。外交分野における保守ハードライナーの代表格として、連日のようにテレビ、ラジオ、新聞に登場する。慶賀すべきことだ。
下は、そのボルトンと、4月27日(月)に面談した際の写真。ニーチェ風の分厚い口ひげは愛嬌があるが、メガネの奥の目は鋭い。
奇しくも、この日はこちらも「ヒゲの隊長」こと佐藤正久参院議員(自民)が議論をリードしてくれた。
ボルトン(中央)から左に、北朝鮮問題専門家チャック・ダウンズ、佐藤正久議員
保守系大手シンクタンクAEIの会議室にて
ドイツの哲学者フリードリッヒ・ニーチェ。学生時代、好きでよく読んだ。ドイツ語の全集まで買い、いまだに死蔵している。