【漫画】投資詐欺事件と年金制度(Social Security) |
下記ニュースについて
収益から出たように装いつつ、実は、後から投資した人間のカネを先に投資した人間の「配当」に回す“自転車操業”では、アメリカでも昨年暮れ、元ナスダック会長バーナード・メイドフ (Bernerd Madoff) による巨額投資詐欺事件があった。
20世紀初頭、チャールズ・ポンジーという男が同様の大きな詐欺事件を起こしたことから、アメリカでは、しばしばポンジー・スキーム (Ponzi Scheme)と呼ばれる。
行き詰まり必至の公的年金制度などは、政府によるポンジー・スキームと言えよう。
ある米トークショー・ホストが、メイドフ事件について面白い漫画を紹介していた。二人の捜査官がメイドフを尋問している場面である(作画:ゲイリー・バーベル 08/12/18)。
捜査官「ようし、メイドフ! 先行の投資家に後続の投資家のカネを回すというアイデアをどこから得た?」
メイドフ「公的年金制度から」
イザ!ニュース
L&G波会長を逮捕 組織的詐欺容疑
2009/02/05 10:56更新
健康寝具販売会社「エル・アンド・ジー」(L&G、東京都新宿区、破産手続き中)が、組織的に会員から出資金をだまし取ったとして、警視庁と宮城、福島両県警の特別捜査本部は5日、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で、L&G会長の波和二(かずつぎ)容疑者(75)を逮捕した。特捜本部はほかにL&G幹部ら21人の逮捕状を取っており、同日中に逮捕する。全国約5万人から総額1000億円超の資金を集めたとされる巨額詐欺事件は、家宅捜索から1年4カ月を経て、L&Gトップら組織中枢の刑事責任に発展した。
調べによると、波容疑者らは共謀、平成18年夏にL&Gが破綻状態で出資金の元本保証や配当ができないことを認識しながら、それ以降も「3カ月ごとに9%(年36%)の利息を支払い、満期(1年)には元金を返還する」などとうそをつき、これまで通り出資金の勧誘を継続。会員6人から計約1億2000万円をだまし取った疑いが持たれている。
これまでの特捜本部の調べでは、L&Gは13年ごろから、元本保証と高配当を約束し、「協力金」と称する1口100万円の出資金の募集を開始した。
しかし、実態は出資金を配当に回す“自転車操業”で、18年夏の社内会議では「配当が払えない」などと報告されていた。同年10月ごろには当時の幹部が収支のシミュレーションを行い、すぐに元本保証や配当ができなくなるとの結果が出ていた。
19年1月には、配当の支払いを一方的に停止。各地で開催するバザーやインターネットサイトで買い物ができる独自の疑似通貨「円天」での支給に切り替えたうえ、「20年2月まで出資金の解約には応じない」などと通知していた。19年10月には被害対策弁護団がL&Gと波容疑者について破産を申し立てていた。
警視庁などは同月、出資法違反(預かり金の禁止)容疑で、L&G本社や波容疑者宅などを家宅捜索。今月3日に波容疑者ら22人の逮捕状を取っていた。
大勢の報道陣に取り囲まれながら朝食を食べに近所の飲食店に入ったL&G波和二会長=5日午前5時36分、東京・新宿区(矢島康弘撮影)