増元氏発言 「政府はなぜ荒木、西岡でなく、伊豆見を使うのか」 |
前エントリで、12月12日の「国際シンポジウム」に触れた。私の直前に、増元照明氏(家族会事務局長)が次のような発言をしている(若干表現を整理した。原文は「救う会全国協議会ニュース」2008.12.26-4)。
拉致問題対策本部の予算が6億円ということだが、政府の短波放送「ふるさとの風」で、解説者に伊豆見元・静岡県立大教授を使っている。それについて、昨年8月、「伊豆見さんを使うんだったら荒木(和博)さんや西岡(力)さんを使えばいいじゃないか」と申し上げた。
ただ、当たり障りがなく、朝鮮半島に詳しいということで解説者にするのはおかしい。家族会のメンバーもみな、これはまずい、いやだと言っていたが、政府側からは、「契約もあるから」と言われた。そこで、今年の春になったら代えるのかと思ったら代えない。
だから私や私の家族は、日本が本当に真剣に救出を考えているのか分からないようなことを言う方と同じ放送の枠でしゃべりたくないといって、いま出演を拒否している。
荒木さんの特定失踪者問題調査会は財政的に苦しい。伊豆見さんに払う金があったら荒木さんに払って出てもらいたい。西岡さんにも出てもらいたい。
北朝鮮に入っていくことも含め被害者を必ず奪還する、いろいろ策を練っているといった希望を与えるような話をしてほしい。お金を無駄遣いしなくて済むよう、政府の方々には、その辺り、よく考えてもらいたい。
これを聞いていて、数年前、ある代議士がアレンジしてくれた夕食会でのやりとりを思い出した。フジテレビの制作担当部門の幹部3、4名が招かれており、全部で7、8人の席だった。
席なかば、代議士が、「朝鮮問題で、なぜいつも辺真一なんかをコメンテーターに使うんだ。情報も持っていないし、ろくなこと言わんじゃないか」とフジの幹部らを“追及”した。
対して、比較的若手の担当ディレクターがこう答えた。
結局、無難なんですよね。
正直と言えば正直だが、もう少しチャレンジャー精神で臨んでもよいだろうと感じた。
なお伊豆見氏については、以前、月刊誌『諸君!』の求めに応じて批判文を書いたことがある。下記エントリ参照。
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/341595/